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本丸を落とすために


 君は、きっと気付いてない。

 細々と、着実に、君の外堀を埋めていることに。

 子供の頃から、ゆっくりと、確実に。


「おおきくなったら、けっこんしようね」

 あの頃言ったこと、俺は本気なんだけど、君はまったく覚えてないんだよなぁ……


 まぁでも君の両親は既に俺が懐柔してるので、二十歳になっても状況に変化がなければ、最悪そちらから攻めていけばいいかと思っている。



「お前、そんなことしてんのか……」

 この話を親友にしたところ、ドン引きされた。

 いや、死ぬまで愛し続けると誓った女に対しての攻略方法としては普通だろ。


「……普通かどうかはともかく、執念というか、執着がすごいっていうか……うん、やっぱちょっと普通じゃねーよ」

「いや、そもそも恋愛においての『普通』ってなんだろう」

「たしかに……」



 まぁ、こんなこと、死ぬまで君には言うつもり無いがな。

 色々とドン引きされそうだということは、わかっているつもりだ。


 それに、君はまだ自分自身の気持ちにも気がついていない。

 今、俺が君に告白したとしても、君はきっと戸惑って俺のことを避けてしまうだろう。



 さて、本丸を落とすためには、どうしたものか……




────命が燃え尽きるまで


 2024.09.14.

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