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完璧でありたいのに


 顔も頭も運動神経も良い人を目指して幼い頃から血の滲むような努力を積み重ねてきた。

 その甲斐あって、周囲からは「完璧超人」と評価されるまでになったというのに……


「完璧な人間なんていないよ」


 君はそう言って笑う。

 僕からしてみたら、正直言って君はあまり頭は良くないし運動神経も良いとは言えない。


 それなのに、君と出会ってから、自分の愚かさ、未熟さばかり思い知らされる。


 予想の斜め上をいく君の言動と、眩しすぎる笑顔に心拍数も感情も掻き乱されていく。



「人間って、不完全なものだと思うよ。だから惹かれ合うんだと思う」


 君の言っていることを認めたくなくて、そんな自分に苛立つ。


 君の前でだけでも、完璧でありたいのに。

 君の前でだけ、僕は不完全になっていく。



────不完全な僕


 2024.08.31.

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