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君の話は、聞きたくて聞きたくなくて


「君の話は、つまらん」

「もっと実りのあることを言えないのか、君は」

「その話、僕に何か関係ある?」


 元カレに言われた台詞の一部抜粋である。

 こんなことを言われては、話す気力が無くなってしまうのも、好きだという気持ちが綺麗さっぱり無くなってしまうのも仕方ないと思う。



「ひでーな、そいつ」


 幼馴染は、そう言ってビールを飲み干した。


 高校卒業してからすっかり疎遠になってしまっていた私たち。

 数年ぶりに会ったはずなのに、それを感じさせないのは、幼い頃に一緒にいたからなのだろうか。



「俺だったら、好きな子の話ならどんな話でも聞きたいと思うけどな。つーか、好きな子の話って、全然つまんなくねーし」


 そう言いながら、何か追加で注文するものあるか、とタッチパネルを操作していく。


 なんだか不思議だ。

 こいつと、こうやってお酒を飲んでいるなんて。

 さっきからペースが早いけど、普段からこんな感じなのかな。



「そっか……男女の違いなのかと思ってた」


「他の男はどうだか知らないけどな。あくまでも俺の考え……まぁでも、好きな子の元カレの話は、正直あんま聞きたくねーけど」




────つまらないことでも


 2024.08.04.

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