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昨夜のことは、すべて私のせいだから



 夜が明けるまでに、この部屋を出ていかなくてはならない。

 昨夜の出来事が夢だったと貴方に思わせるために。


 あの夢のような時間は、夢でいい。

 貴方と私は「そういう関係」には、なれないのだから。



 すうすう……規則正しい寝息をたてている貴方。

 そっとベッドから降りる。

 手早く身支度して、昨晩の痕跡をひとつひとつ消していく。

 消せないのは、私の記憶だけでいい。



 ずっと、ずっと好きだったから、昨晩のことは夢だったことにしたい。

 これからも、この関係を維持するために。

 貴方が罪悪感を抱かないために。



 貴方はまだ夢のなか。

 そのままずっと、夢を見ていて。


 そうすれば、私もずっと夢を見ていられるのだから。



────目が覚めるまでに


 2024.08.03.

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