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恋しいのは、ひとり


 それは、始めはただの疲労の蓄積かもしれなかった。


 終わりのない忙しさは、私から判断力と気力、それからほんの少しの情を奪っていく。


 ただ、会いたかった時期もあったはずなのに。

 何もしなくても、会話がなくても、隣に居るだけでそれでよかった。



 あなたに非があるわけではない。

 だから、あなたのその純粋さで息ができなくなっていく気がする。



 子供の頃から休日は家でゴロゴロしていた。

 ひとりっ子だし、友達もいなかったから、暇つぶしは、気まぐれに読書をする程度。

 それは大人になってからも変わらなかった。


 それを崩したのは、あなたと付き合い始めてから。


 あぁ元々の性質が違っていたからなのか。



 しばらく会えないという文字を入力する。


 躊躇わず送信した私は、近いうちにあなたと出会う前の生活に戻るのだろう。



────だから、一人でいたい。


 2024.07.31.

 

 

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