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罪悪感は最初だけ


 どんな汚い手を使ってもいい。

 ほんの僅かな罪悪感を抱くだけで、貴女を手に入れられるのなら。


 初めは、そう思っていた。




 消えていく罪悪感と、それと引き換えに得るものは、ある種の快楽だ。



 貴女が気が付かないうちに、見えない檻に閉じ込めていく。



 一生気付いてほしくない。

 その一方で、気付いて絶望に塗れた表情を見せてほしいとも思う。



 罪悪感なんて、もう抱かない。



────落下


 2024.06.18.


†*†*†*†*†*†*†*†

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