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君には知られたくないこと


 君と結ばれないのならば、生きる意味も価値もない。


 物語に出てくる魔王のような力があったなら、世界ごと滅ぼしてしまうだろう。


 こんなことを考えているだなんて、君が知ったらどう思うだろうか。



 君が誰かに奪われてしまったら、辺り一面焼き尽くすだろう。


 閉じ込めたはずの君が脱走したら、世界の果てまで追いかけるだろう。

 そして、二度と逃げられないように、この手で君の命を奪ってしまうかもしれない。



 君のいない世界などに意味も価値もないから、そのまま世界も滅ぼすだろう。



 何の力も持たないことに安堵して、苛立つ。



────世界の終わりに君と


 2024.06.07.

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