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最後の最後まで




 終わるでもなく、消えるでもなく、失う。

 まさにそうだなぁと、流れる雲を見送る。


 指と指の間から溢れ落ちたものが積み重なって、それが広がっていることに気が付かなかった。



 あなたへの想いの気配が消えるまで。

 いつの日か自然に消えるまで。

 最後の最後まで、精一杯好きでいよう。


 失ったと思うのには、まだ早い。



 諦めが悪いと自分でも思う。

 それでも、あなたが誰かと永遠を誓うまで。

 その時までで、いいから。




────失恋



 2024.06.03.

 

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