ちゅー達の報告
ちゅー達の報告---------------
屋敷の屋根に戻って、くまさん居るかな~。〔ピチョーン〕!居ません。
探索範囲を大きくして、〔ピチョーン〕!居ません。
さっきのくまさん、何処に行ったのでしょう。
最大にしてみます、〔ピチョーン〕!居たみたいだけど、遠すぎます。
くまさんは急ぎませんので、また今度にします。
自分の部屋に戻って、メイド長と執事の情報を確認しましょう。〔テレポート〕
ネズミのお家に行って、様子を見て起きましょう。
「ちゅーパパ、ご飯とトイレ、ちゃんと交換出来てる?」
『はい、大丈夫です。いつも沢山のご飯と、綺麗なトイレ、感謝いたします。』
「皆位は役に立ってもらっているからね。」
何か不足が有れば言ってね。
『申訳有りませんが、新鮮なお野菜か、
綺麗なお水を頂ければありがたいのですが。』
ちゅーパパが申し訳なさそうに、言います。
「ごめーん、そりゃそうだわ、すぐ用意するね、」
(AIマスター、餌と一緒に新鮮な野菜とお水用意して、《承知致しました》
食堂にすぐに用意ができた様です。みんな、飛び込んでいきます。
「外に出ているチュー達、一旦戻って、水分補給してちょうだ~い。」
みんな、わらわらと集まって、食堂に入って行きます。
「今みたいに、不足があったら直ぐに連絡して、子ネズミ達もお願いね。」
「さて、ちゅーママはおなか大きいから、ハウスで待機、
パパさんメイド長の監視変わって。」
「それから手の空いている物は、各部屋への通路を開拓して。
夜より、昼間のうるさい時の方が通路作り易いから。」
ちゅーパパから報告の様です。
『ララ様、執事の方で気に成る会話聞きました、明日王都に立つと言う事と、
同行者が一名、冒険者だそうです。』
「馬車と御者はどれだか判る?」『判りません、借りるそうです。』
「出立の時間は判る?」『朝食後との事です。』ご苦労様、
馬車にネズミ部隊を潜り込ませようと思いましたが、危険なので、止めます。
カラス部隊に頼みます。
メイド長はどうですか?
『ルビ様が根を上げないので、焦燥感にとらわれている様です。』
あの人暗示が効かないのかな、意地悪するなと言ったのに。
もう少し様子を見ましょう。
「ルビちゃんの担当の二人はどうですか」ちゅー太2が前に出ます。
メイド達の会話と映像を送ってきます。
『メイド長から、昨晩、ルビ様のお世話をしない様に言われて、
お風呂にも入って居ないので、きっと汚れていると思って行ったら、
知らない可愛いパジャマを着て、長い髪も緩くまとめて
これも可愛いふわっとした帽子の中に入れてあるの。
お風呂も入って居ないはずなのに、髪もお顔も綺麗、衣類も汚れが無いし、
髪なんかさらっさら。何がどうなっているのやら、』
『私なんか、面白くないから猫けってやろうと思ったら、
盛大にひっくり返るし、何か怖くなったわ。』
『あの、御付きのメイド、ララって言ったかしら、
メイド長に何も教えるなって言われたけど、
あの子一人で盗賊10人以上倒したんでしょ、
どうしよう、メイド長は怖いし、何か聞かれたら、
メイド長が居ない事を確認して、
絶対言わない事を約束してもらって、教えようか、
でも、メイド長にばれたら、私たち奴隷に売られるよ~~。
どうしょ~~。』
と言って泣いている映像が送られてきました。
「ありゃ~・・・どうしよ~」
「此方からは何も聞かない事にしょう。」
「メイド長に暗示が効いていないなぁ。魔力高いのかな?
調べてみるか〔ピチョーン〕、うわぁ、結構高いわ。」
「簡単に掛けたんじゃあ効かないわ。
今後の為にもう一度掛けてみる必要が有りますね。」
「今夜、寝ている時の方が掛けやすいですからね」
「チャックの担当は誰かな?」ちゅー太Aが前に出ます。
「不審な動きは無いかな」
『冒険者が会いに来て、5日後とか言ってました。
それから、チャックが奴隷から解放する約束忘れるなとか言ってました。』
「ありゃー、これは決まりだわ、お屋敷を襲撃するつもりですね。5日後ですか。
手引きしたチャックは殺されますね。きっと。」
「ペニーの担当は?」ちゅー子Aが前に出ます。
「変わった事は?」
『特にないです。わりにおっとりした娘ですね、
メイド長に怒られてもあまり堪えない様です。』
「仕事は?」『単純作業ならば、黙々と行います。
人付き合いは苦手みたいです。
他のメイド達が話すのが聞こえました。』
「此方は問題無いみたいですね。有難う。」
「他の者たちで、変な動き、会話、訪問者は居なかったですか?」
誰も前に出ません。
「それでは引き続き監視をお願いします。
活動は、屋敷を走り回るのは夜暗くなってからにしてください。」
次話:カラスのご飯




