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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
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964話 グラディスとスイ

964話 グラディスとスイ


『さて、スイちゃん、次は貴方ね。』

『はい、御願いします。』

キラキラしたお目目で元気にご挨拶出来ました。


セチアを見ていて、今度は自分、期待感MAXです。

『はい、じゃあ、手をつなご、』


グラディスがゆっくり魔力を流します。

(『あれ?流した魔力が途中から消えてしまいますね。これは?』)


ゆっくりと魔力を流しながら、その流れを追ってゆきます。

途中で洞窟にでも流れ込むように、消える所が有ります、

そこへ集中して凝縮した魔力を入れて行くと、


(『ああ、溜まって居ますね、でもここは何処でしょう。とても広い・・・。ん!』)

と、思った瞬間引き戻されます。思わず前のめりに倒れておでこを打ってしまいます。


(「危なかった、貴方もう少しで自我が食べられる所だったわよ。」)

どうやら、ララが干渉して来てグラディスの

自我が乗った魔力を引っ張り出した様です。


グラディスが驚いて、

(『それはどういう事なのでしょう?』)


(「おそらく、あの空間は、その娘、スイが無意識で作った異空間。

  そこは魔力を溜める事が出来ても、それ以外の物は無意識に排除、消滅させ、

  自分の魔力に変換されて、保管される所だと思う。」)


グラディスが引きつった顔で、

(『消滅ですか・・・。』)


(「大丈夫よ、今回みたいに外から干渉しない限り問題無いわ、

  ただ、他の子との魔力の受け渡しはもう少し成長して、

  自分で制御できるまでしない方がいいわね。


  あと、この娘には魔力の出し入れを覚えさせなくっちゃね。

  魔力ブラックホールみたいな無限タンクを持って居ても活用出来なきゃね。

  それには貴方じゃちょっと荷が重いから、修練場に連れて行くわ。」)


(『それじゃぁ門前の一時逗留施設に連れて行けば良いですか?』)

(「貴方も一緒に修練場に行くのよ、

  知らない所に一人じゃかわいそうでしょ。」)


(『はい、わかりました、

  でもスイは眷属じゃ無いですから、修練場には・・・。』)


(「分って居るわ、一時逗留施設でスイと仮契約するから、大丈夫よ。」)

グラディスが眷属の仮契約?聞いた事が無いので戸惑っていますが、

ララの事ですから何とか出来るんでしょうと、納得させます。


グラディスはスイにスイの魔力が特別な事、

後で一緒に修練場に行って訓練する事、

それまでは自分の傍に居て、みんなの訓練を見ている事を伝えます。


スイは驚いていましたが、みんなと訓練できない寂しさより、

グラディスやララと一緒に居る事が出来る嬉しさ

で始終ニコニコしていました。


次話:サンチェスチームと孤児達

☆¨*:♦.,☆¨*:♦., 魔道具の紹介 ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,


眷属の仮契約:

   家紋の入った転移ペンダントを媒介として、ララの眷属登録を行う。

   通常の眷属契約と異なり、不死性は無く、眷属も作れないが

   ララの死と共に消滅する事は無い。期間は3年、3年でメダルが壊れる。

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