962話 グラディスと孤児達の魔力循環
962話 グラディスと孤児達の魔力循環
集まった女の子たちと仮住まいの集会場に移動(24帖程の板間)、
手を繋ぎ、輪を作ります。そのまま座って、
『此れから私が皆に魔力を流します。最初はそれを感じて下さい。』
ララがグラディスの遣ろうとしている事を感じ取り、グラディスと
念話でつながります。
(『あ、ララ様。』)
(「大丈夫、私も診ているから、眷属以外の子に魔力循環を行うのは
ちょっとコツが要るから、最初はゆっくりね、それで魔力の多い子、
普通の子、少ない子を感じ取って分けるといいわ。」)
(『はい、わかりました。』)
グラディスがゆっくりと魔力を流し始めると、
驚いて目を開ける子が二人います。
その子達は魔力が多い子、さっそく自分の魔力がグラディスの魔力に反応して、
驚いているのです。
その様に魔力反応のしっかりしている子を外して、今度は少し強めに流します。
これで反応した子を外すと、三つのグループが出来ました。
最期に残った子達の元気がありません。何も感じなかった事で落ち込んでいます。
『大丈夫よ、これで何も感じなかったからと言って、
魔力が無い訳では有りません。
ここに居るみんな、魔法が使える様になりますよ。』
それを聞いて、少し元気に成りましたね。
魔力が多い子は3人、中くらい、人並みの子は6人、少ない子は2人
グラディスは、多い子と中位の子を集めて輪を作りました。
少ない子はそれを見て仲間外れにされた事で不安そうです。
グラディスが少ない子達の向って
『ちょっとまっていて、こっちを先にやるけど、
直ぐに貴方達も出来る様に成るわ。』
それを聞いて安心したのか表情が柔らかk成ります。
グラディスは少しづつ魔力を流して、
『右手から受け取って左手から流して下さい、
その時、自分の魔力を感じたら受取った魔力に自分の魔力を載せて
体の中を巡らせますが、最初は受取った魔力をおへその下で回す様に出来る?
くるくると回したら端っこを持ち上げて右手から隣に渡してね。
ゆっくりでいいよ、』
5分もするとグラディスに帰ってきます。
更に5分ほどするとだいぶ順調に回るようになります。
そこでグラディスが抜けて、その左右の子の手を繋ぎ、
『ゆっくりと回していってね。』
そう言うと、
『今度は貴方達の番ね。』
『一人ずつ遣るわね、あなたのお名前は?』
次話:グラディスと魔力経路解放




