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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
960/969

960話 サンチェスと孤児達

960話 サンチェスと孤児達


ララがサンチェスをB級冒険者と紹介した事で、

子供達、特に男の子の目が輝きました。


ララはシスター・クスにサンチェスが孤児院出身で有る事、

B級冒険者のパーティリーダーでキロの街を基地にして活躍している事

などを説明して孤児院を後にします。


サンチェスは自己紹介した後、男の子達に取り囲まれ、

冒険談をせがまれています。


『おっちゃん、ドラゴン倒した?』

『倒した魔物で一番強いのは何?』

『魔物の倒し方教えろ。』


女の子からは

『女の人居ないの?』

『魔法使い?』


等など、強い人、華麗な人の活躍に自分たちの未来を重ねて思い描く

子供達に特有のわくわく感が伝わり、サンチェスが少し熱くなりました。


『こらこら、一度に話すな、最初に言っておく、俺はおっちゃんでは無い、

 これからはサンチェスさんと呼べ。そうしないと返事しないからな。』

子供たちがキラキラした目を向けて頷きます。


『最初はドラゴン、残念だがまだ倒していない、

 今、ドラゴンを倒せるのはララ様くらいだな。

 俺が倒せるのはワイバーンや地下竜と呼ばれるワニモグラなら問題無いぞ。』


『うっそだ~!ワイバーン空飛べるじゃん。

『ワニモグラだって地面、土の中だぞ。』

『ララ様はメイドだぞ、ドラゴンに適う訳無いだろ。』


子供たちが、嘘つき大合唱サンチェス嘘つきよばわりされて、

ヒートアップしてきます。


『馬鹿野郎、俺だって、空位飛べるぞ。見てろ、』

そう言うと10m程飛び上がり、くるりと回って降りて来ます。


(「おバカ」)

ララから念話、サンチェスがしまったと顔をゆがめます。


サンチェス、ララから出来るだけ眷属の能力は隠すように

言われていたのを忘れて遣ってしまいました。


続けてララから、

(「何か言われたらジャンプでごまかしな。

  お前一人じゃ不安だわ、誰か、何人か呼びなさい。」)


子供たちは大騒ぎ

『空飛んだぁーー!』

サンチェスさん首を縮めて、参った顔。


『お前らの相手、一人じゃ無理だ、仲間呼ぶわ。』

(『お前ら、ちょっと来い。』)

チームのメンバーに念話を送りました。


次話:チームサンチェスと孤児達

☆¨*:♦.,☆¨*:♦., 魔物の紹介 ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,

ワニモグラ:

   形状はワニ、地中を徘徊。地中から大きな口でパックンチョ。

   探査が難しく、斥候泣かせ。表皮が固いが、肉は旨い。

   別名、地下竜とも言われる。

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