954話 孤児の一時預かり
954話 孤児の一時預かり
「シスター・ニノ、私、ちょっと忙しくて、他の所に行かなきゃいけないから
此処のギルドにかけあって、 孤児院が移動した後、新たに孤児が発生した時、
ギルドで預かってもらうように交渉してくれるかな、」
「ミネ、ルバ、ちょっと来て、」
食事の片づけをしていた二人を呼びます。
「後からシスター・ニノと一緒にギルドに行って、孤児の一時預かり
について、相談してきて、最初の支度金は金貨一枚で、引き取る時に
諸経費の他、預かり料で金貨一枚を渡す事で交渉して。
毎月、始めに来るようにする。引取人はシスター・ニノと若い狼人。
私は明日か明後日にもう一度来て、みんなをノスティンの街まで送るから、
それまで、此処の子供達の面倒をたのむね。」
『『承知致しました。』』
ララがシスター・ラナとシスター・クスに向って、
「と言う事で、お二人を送りますが、これからは月に一度くらいは三人で
集まって情報交換を行うといいね。協力するよ。」
話の急展開に戸惑いながらも三人が頷きあいます。
その後、二人を受け持ちの孤児院に送って、
ララは王都、ヴラド子爵の分邸に飛びます。
三人が消えた後、シスター・ニノがミネとルバに近づき、
質問攻めです。
ララはどんな人?孤児院を支援する目的、などなど、先ほど聞いた事の
確認が殆どでしたが、ミネとルバが出来る事、能力、特技などの質問も
沢山有りました。
『貴方達が要れば、当面、ララ様がいらっしゃるまで大丈夫ね。』
最期に、そう言って納得したようです。
「じゃあ、私とミネが冒険者ギルドに行ってきますから、
ルバはお留守番、子供達をお願いね。」
次話:ガトのギルマス




