表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
951/967

951話 二人のシスターとガトの街

951話 二人のシスターとガトの街


今にもララに祈りを捧げそうな二人に驚いたララは、

「な、なにがどうなって、そんなになったの?」

驚いてしどろもどろですね。


『ララ様、疑って申し訳ありません、

 是非是非、私達を、子供達をお助け下さいます様、お願い致します。』

シスター・クスが膝を付がララに縋り付かんばかりに懇願しました。


「分かった下されば結構です、立ち上がってください。」

『あの、ララ様、差出がましい様ですが、

 ガトの街の孤児院も救って頂けないでしょうか』


シスター・クスがおずおずと、ララに申し出ます。

ララがシスター・ラナを見ながら、

「それって、確か、仲の良かったもう一人のシスターが居る所だね。」


『はい、最近耳にしたんですが、運営が困窮して、

 子供が、神に召される子が出ている様なんです。』


それを聞いたララの片方の眉が上がります。

「直ぐに行こう、二人とも中に入って。」

二人をララの部屋玉に入れるとガトの街に飛びます。


ガトの街の上空に出て、協会を確認、

〔テレポート〕

教会の門の傍に出ます。


「これはひどい、門が壊れて、蝶番が壊れて開きっぱなしですね。

 しかし、この街人の気配が少ないですね。」


壊れた門を通って裏に回ると、孤児院らしきものが有りますが、

屋根が一部落ちています。前庭には誰も居ません。

屋根が落ちた建物中に誰か居ますね。


三人で歩いて、建物の傍まで行くと、シスターが出て来ました。

近くまでくると、服につぎが当たっては居ますが、

服の生地が緩んできており、崩壊寸前のシスター服ですね。


二人には誰だかわかった様です。足り寄ると三人で抱き合います。

『クスよね、ラナよね。』

二人のシスターが無言で首を縦に振りました。


『会いたかった、会いたかった、最後に二人に会いたかった。』

抱き合ってさめざめと無く三人を残してララが建物中に入ります。


ララが思わず顔をしかめて

〔ハイヒール〕

部屋に光が満ち、落ち着くと、一人二人と顔を上げる者達が居ます。


ララはまだ動けない者達に近づくとそれぞれに〔オーバーヒール〕

と〔オーバーキュア〕を駆けてゆきます。


アンドロイドのミネとルバを出すと、スープを用意させます。


次話:シスター・ニノのお話。

☆¨*:♦.,☆¨*:♦., 魔法、魔道具、登場者の紹介 ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,


ララの部屋玉

精製魔石の中にララが作った異空間、

10m四方の簡素だけれども整った部屋が作られている。

キリが管理している。

この中に入って居れば、部屋玉を持つ事で、一緒に移動が可能となる。

この為、ロシナンテが使われなくなり、ご機嫌斜めです。


オーバーヒール・即死で無い限り全回復、

           (内臓が出てても、潰れていたも復活)魔力30%回復


オーバーキュア・・全ての毒、状態異常解除。悪性新生物も治癒できる。


シスター・ニノ:ガトの街のシスター、孤児院園長


ミネとルバ:孤児院のお手伝い、ララが用意したアンドロイド


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ