940話 ペンタの街の古着屋支店
940話 ペンタの街の古着屋支店
部屋に帰り、半分眠ったままキリに手伝ってもらってお休みの用意です。
「明日は、修練場に行くメンバーを決めないといけませんね。」
そう言うとあっという間に夢の中。
朝です、
『ララ、起きて。』
「う~~眠みい、朝弱いなぁ。私低血圧かしら。」
『何言ってるの、血なんか通ってないでしょ。』
「あはは、そうだったね。う~、ちょっと寂しい。」
『うだうだ言ってないで、起きる起きる!今日も忙しいんでしょ。』
「何するんだっけ。」
『ハミルおじさんの所で、協会、孤児院の設計の決定と材料、職人、
納期の確認でしょ。それから修練場メンバーね。お店も確認しないとね。』
「結構盛沢山。」
毛布に丸まって、死んだふり。
『ほらほら、貴方が行かないと困る人が沢山似るんだから、起きた起きた!』
「仕方ないかぁ」
とボソボソ言いながら、キリに手伝ってもらって身繕いを終えます。
ペンタのお店に顔を出すと、みんなで開店準備をしています。
ララが「おはよ~」と言うと、みんなキラキラした目を向けて、
『おはよーございまーす。』と返してくれました。
コランが出て来て、ララの相手をしてくれます。指名はしなかったけど、
コランが店長として運営するとの事。
以前話した通り、一階を古着や普段着、その他雑貨として、二階は女性専用、
男子禁制の女性用品売り場にすると言う事で、
二階は副店長のクロワがの責任者と成るけれども、みんなが慣れれ来れば、
クロワは経理を主にやると言う事でした。
今は、コランとクロワ、パットそしてサンサの4人で行っている仕入れも、
担当を決めて行いたいと言う事です。
「しかし、あんたら、昨日結婚式だったのに、
新婚旅行も、休暇も無いんだね。」
コラン達が不思議そうな顔をして、
『ララ様、それは?なんとなくわかりますけど、
今はお店を軌道に乗せるのが先です。』
「あんた達、明日修練場に行くんだよ、残った者達で開店出来るの?」
全員が驚いた顔をしています。
「それに、新婦さん、大事にしなきゃいけない時期じゃないの?」
傍に居たクロワがはっとして、お腹を押さえました。
「三日間、修練場に行っているから、開店は四日後、良いね。
準備は残った者が進めていく事、
オクタの街の店から誰か呼んで話を聞いて。」
『『はい。』』
コランとクロワが、神妙に頭を下げます。
「分って居ると思うけど、こっちでは三日でも修練場では一年だからね。
必要な物は向うに揃って居るから、準備は要らないよ。
不安ならサンサに聞いて。
明日、サンサと一緒にオト様の所に来てちょうだい。」
そう言うと、ハミル不動産に向います。
次話:ハミル不動産再び




