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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
937/965

937話 祝福

937話 祝福


そこでララが、

「何卒今後とも、この三組の夫婦を温かく見守って頂けます様、

 心よりお願い致します。」


ララが天に向かって大きく手を広げ、

「アセナ様祝福を!」


大きな声で叫ぶと、

夕暮れ間近の雲の切れ目から、三つの光が差し込み、


三組の新郎新婦を照らすと、何処からともなく、歓声が、

それがあっという間にそこに居る全員に伝播し、

大きな歓声と成り、式場を包みます。


続けて、横に居たサンサが天に向かい右手を大きく振ると、

差し込んだ光に沿って、光の粒が降り、羽の空生えた天使?

いや、子犬?狼の子が1,2,3・・・8!


じゃれ合いながら降りて来て新郎新婦の頭上をくるくると回りました。

何かを決めたかの様に、新婦達に挨拶をして、お腹の中に吸込まれます。

一瞬新婦がパァっと光ると、静かに光が落ち着きます。


此処でサンサが

「アセナ様の祝福がおなかの子供たちに授けられました。」


そう言ううと、何事かと思ってみていた人たちが歓声を上げます。

新婦も恥ずかしそうに新郎の顔を見ると、新郎もそれを理解して、

新婦を抱き上げます。


打合せ通り、ロシナンテが引く馬車(荷馬車に飾りつけがされている。)に

新郎新婦たちが乗って里の屋敷前にテレポート。眷属達にご挨拶です。

屋敷には着替えや部屋が用意してあり、庭では、パーティの用意が進んでいます。


ララは、サンサとダリンの兄弟達が机とテーブルを出して、宴会場に変えた所に

唐揚げと、冷えたエール、果実水を次々と出していきます。


「皆さーん、会場の準備も整いました、十分に飲み食いしてください。」

大歓声です。我先にと、唐揚げに群がります。


ララは孤児院に飛びます。

「しかし、アセナ様がサンサに祝福の用意を授けたと聞いた時は、???。

 何をどうするか分からなかったけど、そう言う事でしたか、


 しかし、人狼種は婚前交渉問題無しですか、

 誰も何も言って居ませんでしたね。」


次話:孤児院計画

☆¨*:♦.,☆¨*:♦., 登場者の紹介 ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,


ロシナンテ:

  143話に出て来る馬の眷属、長距離テレポートが可能。

  一度入った所ならば、距離に関係なくテレポートできる。

  馬車に乗る物は生物でも一緒にテレポート出来る。

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