奥さま
奥さま------------------
奥様のメイドが一緒って、さっき声をかけてくれた人だわ。
後ろからテコテコ付いて行きます。
部屋の前に来るとメイドがサッとドアを開けます。
私も入っていいのか目で確認すると。首を小さく縦に振りました。
では遠慮なく、一礼して入り、ドアの横に控えます。
メイドはさりげなく、LOWテーブルにお茶の用意をしています。
ちゃっかり自分の分もある様です。ん?一つ多い、え?私の分?
メイドが、指を二本立てて、ちょいちょいと動か居ます。
こっちおいでの合図らしい、しぐさが何とも可愛らしい。
一礼してテーブルの傍まで行くと、大きなクッションを置いて、
お座りなさいの合図です。完全にいいなりです。それが楽しいんです。
「私、ルビ様の護衛のララと言います。どうぞよろしくお願い致します。」
一礼して顔を上げると、奥様がキラキラした目で、
『色々お聞き、いや、お話して欲しいのょ』
「奥様が楽しめるお話など私には・・・」
『何を言ってるの、たくさんあるわよ。パトラ、言ってあげて!』『はい、』
「あっ、ドアの所にルルが来た様です。入れても良いでしょうか」
『あら、猫ちゃんね、ルビにとても懐いているみたいね。入れてあげて』
「はい」返事をしてドアに向かおうとすると、
パトラがサッと立ち上がってドアに向かいます。
早い、武道の経験が有る様です。
ドアを開けると、ルルが入って来て、ドアの横にエジプト座り。
首を少し下げてご挨拶してから、『にゃあ』と鳴きます。
奥様が目を大きく見開いたまま、パトラを見ます。
パトラも大きく目を見開いてます。
二人で同時に吹き出しました。
同じ顔をして向かい合ったのでおかしかったのでしょう。
『すごい、賢い猫ちゃん、ルルちゃんと言いましたか。こっちへいらっしゃい。』
ルルはモンローウォークの様に、優雅に腰を振って奥様に向います。
奥様はその気品あふれる動きに茫然自失です。
奥様に、首を摺り寄せる様に、横すわり。
クレオパトラかマリリンモンローかと言う位ですか。
パトラが『この子。本当に猫ですか?私には熟年の女王様に見えます。』
奥様も『あなた、ルビの所もいいけれど、私の所にも来てくれない?』
ルルが優しく『にゃぁ』と鳴きます。
パトラが感動した様に『この子、ルルちゃん絶対言葉話せるでしょう!』
と私をにらみます。
「あはははぁ。」と笑って胡麻化したつもりですが、
奥様にも『正直におっしゃい。』
何で私が詰問されるのかわかないけど、正直に話す事にしました。
「話せます、と言うか、私と繋がってます。」
『『え!?どういう事?』』ハモリましたねぇ。
「声としてではなく、思念として、私に送る事が出来ます。
私も思念をルルに帰す事が出来ます。
距離はほとんど関係ありません。これも秘密ですよ。」
「なので、私が外出している時はルルがルビ様の傍に居ます。
何か有ればすぐの私を呼びます。」
『それ、おかしいです。呼ばれても。直ぐには行けないでしょう。』
普通の人のパトラはそう思うのが当たり前です。
「私はテレポートが出来るので、何処に居てもすぐ駆けつけられます。」
『テレポート?何ですかそれ。』パトラは興味深々です。
「移動系の魔法で、生き物は一緒に行けませんが、私一人なら、
行った事が有る所なら、一瞬で行けます。お見せしますね。」
立ち上がり、ドアの方に〔テレポート〕、右端に〔テレポート〕
元の位置に〔テレポート〕
「これ絶対内緒です。ルルの事も、
〔テレポート〕の事もご主人様しか知りません。
ルビ様の警備の為です。内緒にしてください。」
パトラさんお口が開きっぱなし、思わずお手手で閉めてあげたく成ります。
奥様はもう何が有っても驚きません、みたいな感じでお茶を飲んでます。
次話:〔クリーン〕




