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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
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921話 傷心のレミ

921話 傷心のレミ


キリと話していると、

レミが泣いて騒いで収集が付かないとモクから連絡が来ます。

「あれあれ、今度はレミかい。」


「武闘会は良いけど、毎回これが有るんだよね。欠点があるから負けるんだし、

 訓練して克服しようと思ってくれればいいんだけどねぇ。

 まぁ、そこに居たる為の儀式みたいな物かなぁ。」


ララさんぶつぶつ言いながら、〔テレポート〕

レミの部屋に飛びます。


5体のレミがぐちゃぐちゃになって暴れています。

どうやら、大暴れのレミを他の5体が押さえようとしている様ですが、

力負けしていますね。


ティチャーズは部屋の隅で団子に成って伸びて居ます。


レミの思考が読めません、理性を失って居ますね。

乗っ取られて居る訳でも、暗示にかかっている訳でもない様です。


原因は???。

モクを起こして、状況を聞きましょう。

「モク、起きて。」


『ああ、ララ様。』

モクが心底疲れたという表情で顔を上げます。

「どうしたの?」


『はい、表彰式から帰って、準優勝の盾を見ながらぶつぶつ言っていると、

 思ったのですが、突然大きな声を上げて、盾を床にたたきつけて壊すと、

 縫い包みたちを壊して、むしって、破いて、切って回り始めました。


 縫い包みたちは逃げ回り、レミーズたちが取り押さえようとしましたが、

 弾き飛ばされます。最近のレミは、ずいぶんと力を付けている様で、


 4人がかりでも抑えきれません。

 私達もこの有様です。ララ様、何とか・・・。』


モクがそこまで言った時、レミがしがみついているレーミーズを弾き飛ばして、

ララにむしゃぶりついて大泣きです。


ララも、これは泣かせて発散させた方が良いと考えて、レミを掴むと、

修練場に飛びました。


修練場のララの部屋に出ると、レミをベットに転がし、枕を与えます。

レミは、枕をかかえて、大泣きの続きです。

それを見たララは、


(「何でこいつ、こんなにあざといんだろ。私が此処に居る事、

  絶対、意識しているよね。」)


暫くすると、レミがちらちらララを見ながら、

意識しながら泣き真似をしている事が、伝わってきます。

(「こいつは、意識せずにこう言う事が出来るんだよね。全く。」)


ララはため息一つ吐くと、

「あんた、何で優勝したいの?二回連続の準優勝、そんなすごい事、

 今、私の眷属で出来る者はいないよ。武威を示すなら十分でしょ。」


レミがすくっと立ち上がり、”チッ、チッ、チッ”とでも言う様に

指先を振ります。(指無いんですけどそうゆう風に見えるのが不思議です)


「何々?世の中には一番と、それ以外しか居ない?」

そう言うとレミが右腕を天に向かって突き上げ、

King of Queen フレディのポーズ。


ララが頭を抱えます。

「おまえ、やっと厨二病に成りましたか?」


次話:レミ、落とし穴の活用。

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