913話 魔国のちゅー太B
913話 魔国のちゅー太B
ちゅー太Bが出た所はジョージの宿、チュー太Dの部屋、
ちゅー太Dが帰って来たと思って、ハウスから出て来たちゅー太Dママと
鉢合わせします。
Dママがびっくりますが、夫と似た雰囲気から、兄弟と判断した所は流石です。
『もしや、家の人の御兄弟ですか?』
ちゅー太Bも、どの様に声を掛けるか迷って居たので、安心した様に、
『突然で申し訳ない、私はちゅー太B、チュータDの兄です。
貴方はちゅー太Dの奥さんで間違いないかな?』
『は、はい。ちゅー太Dママと申します。』
(『やだ、凄い紳士、兄弟でもうちの人とずいぶん違うわ。』)
『あの、ご用件は?』
『これは失礼、今度此方に着任致しました。申し訳ありませんが、
口頭で結構です。此方の業務の概要と人員を確認させて頂けませんか?』
『あの、それはうちの人から聞いてもらった方が、良いと思いますけど・・・。』
ちゅーたBが少し考えて、
『彼はちょっと所要が有って、帰りは明日以降になると思います。』
流石に酔いつぶれて、今日は戻れませんとは言えませんね。
Dママが、困った表情をしたのを見て取ったちゅーたBは、
『たしか、ちゅー子DAさんが帰っていると思いますが、
彼女に、説明をお願いする事は出来ますか?』
Dママ、何故ちゅー子DAの事を知って入るのか不思議に思いましたが、
そんな事を詮索しても仕方が無いと思い直し、
『はい、戻っていると思いますので、呼んでみます。』
(『姉さん、居る?』)
(『居るけど、何?』)
(『今、ちゅー太Bさんが来てるんだけど、ちょっと来てよ。』)
(『やだ、何で彼が此処に?、すぐ行く。』)
ちゅー太Dママが
(あれ?何この感じ、友達以上恋人未満のワンランク下、
知り合い以上、友達未満と言う事かしら?、片思いレベル?)
と思って居ると、テレポートでちゅー子DAが来ます。
それを見たちゅー太Bが、
『すまない、他に詳しい者が思い当たらないくてね、忙しいとは思うけど、
付き合ってほしい。此方の現状を知りりたいのだが良いかな?』
ちゅー子DAが”何で?”と言う顔を下のを見て取ったちゅー太Bは
『すまん、説明がまだだったね。此方に今日付けで着任に成ったんだ、
宜しく頼む。』
一瞬、何で?と言う顔をした、ちゅー子DAですが、
すぐにちゅー太だけでは頼りないとララ様が判断したのだと思い当たり、
『承知致しました、基本的な事は、圧縮情報を転送します。』
『なる程な、これじゃあ、ちゅー太Dをとやかく言えんな。』
ちゅー太Bがその活動内容の、秘匿性、重要性、量にびっくりしています。
『う~~ん、今、最大の関心は、ゲネメとその周辺だね。
幸い、貴方がゲネメを担当しているのなら、私に引き継いでほしい、
次に、マスティマ公爵とゲネメ担当執事、と商会の動き、
これも監視対象だけど、貴方一人では難しいなぁ。』
『それなら、アザゼル公爵の所でちゅー太DBがちゅー子Fさんに
仕事を教えているはずだから、そこが落ち着けば、
こちらにも人員を回してくれると思います。』
『貴方が暫く大変だけど、よろしくお願い致します。』
ちゅー太Bが頭を下げると、ちゅー子DAが驚いた様に。
『あら、よしてくださいな。仕事ですから、問題ありませんわ。』
次話:ちゅー太Bのお宿
☆¨*:♦.,☆¨*:♦., 権能の紹介 ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,
圧縮情報を転送:
簡略された画像や情報を圧縮して、相手に伝える情報伝達手段。
MOUSEたちが良く使う伝達手段




