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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
909/965

909話 チュー子Cパパの憂鬱

チュー子Cパパの憂鬱

ちゅー子Cパパさん、先の戦闘シーンとアマンから貰った情報を

見比べながら、考え込んでいます。


『確かに、ゲネメとアザゼル公爵とのいさかいが有って、

 ゲネメがやっつけ仕事で、侵攻、戦闘を開始したと言う事から、

 今回の侵攻が殆ど作戦も無い、お粗末な物だったのは理解できる。


 しかし、引っかかる、何か他の思惑が入って居る様な気がする。

 特に最後の黒いスライムの様な物体、意思を持って居るとしか

 考えられない様な動き。う~~ん。』


頭を悩ましている所に、ポンっとチュー太Dが現れます。

『おっ。お前か、如何したこんなところに、みんななら宴会場だぞ。』


『いや、義兄さんに折り入って頼みが有るんだ。』

『そうか、差し詰め、魔国の戦力増強と言ったところだろうけど?』

『いや、お見通しか。』


『それなら、俺じゃなくて、ララ様の所だろう?』

『いや、義兄さんじゃなけりゃ出来ない事をたのみに来たんだ。』

『???』


『実は、魔国の優秀な眷属を増やす為、義兄さんの子種が欲しい。』

『へっ???』


『俺の嫁の姉に兄さんの子種を貰って、子が出来れば、俺の子供と

 番いになって、更に兵隊を増やす事が出来る。

 無理を押して、お願いしたい。』


そう言うとチュー太Dが深々と頭を下げます。

Cパパがポカンと口を開けています。

『義兄さん、頼む!』


はっと我に変えったCパパ、

『お前それ、相手の、その姉さんは承知しているのか?』

『ああ、そもそもその姉さんから言い出した事なんだ。』


Cパパが頭を抱えて、

『お前達、何と言うぶっ飛んだ事考えるかな。

 それ、ララ様は知って入るのか?まさか、家の嫁に話してないよな。』


『ララ様に言えば反対されると思って、言っていない。

 こう言う事はC姉さんの了解が無いとまずいと思って、許可を貰いに行った。』


Cパパが、マウ元帥が膝から崩れ落ちます。

Cパパがマウ元帥から出て来て、


『馬鹿者がぁ!お前、夫婦の契を何だと思って居る、ララ様がどういう気持ちで

 祝福を下さると思って居るんだ!どうせお前の事だ、家の嫁にララ様の為に成る

 事だから、目をつむってくれとでも言ったんだろ、本当に救いようがないな。』


Cパパの余りの剣幕に恐れをなしたか、チュー太Dがしどろもどろで、

『いや、Cねーさんも、聞かなかった事にする、関知しないと言ったので、

 了解したと思って居るんだが・・・。』


『あ~あ、最悪。可哀そうに。俺はすぐに家に帰らなきゃならん。

 その話、絶対実現しない。然し、魔国の増員の件はララ様と相談してくる。』

そう言うと、Cパパはテレポートで消えました。


残されたチュー太Dは

『参ったなぁ。これはララ様に報告が行くな。グレーゾーンだけど、

 何とか許されるかと思ったが、やっぱ、まずかったか。仕方ない、帰るか。』


チュー太Dは宴会場に戻り、義姉のチュー子DAと一緒に魔国戻ります。


次話:ララの戦力増加作戦

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