905話 子爵様とウォルトの騎士団創設打合せ
子爵様とウォルトの騎士団創設打合せ
ルチアが吠えます。
『野郎共ーー!!
宴会だーー!!
歓声を上げろーー!!!』
『『・・・『うおーーー!!!』・・・』』
会場が割れんばっかりの大歓声、全員我先にと地上の宴会場に急ぎます。
「奥さまは、私の部屋玉の中だし、ルビちゃんはベリアン、狼達の所だから
安心ね。と言う事で、私はご主人様を連れて行けばいいのね。」
ご主人様を席に着かせ、ジャノンとメリカに給仕を任せ、
自分の分の料理とお酒を取りに、屋台へ行っている間に、
ウォルトがご主人様の所に来ています。
ララが席について、唐揚げを食べていると、ご主人様が、
『ララ、今ウォルトから聞いたんだが、オーガや狼、鴉達から騎士団入隊の
希望者が結構来ている様だが、勝手に選別して良いのか?』
「おやまぁ、耳聡い事ですね。それはかまわないですが、
ヴラド騎士団ともなれば、見た目も重要でしょうし・・・。
ご主人様、何名ほどを予定していますか?
設備や維持、諸経費は此方で見ますけど、それで宜しいですか?
勿論、建物も練兵場もお屋敷の傍に建てます。」
『ちょっとまて、それではヴラド騎士団とは言えないだろう
ララ騎士団なってしまう。』
「ぶっ!」
ララが思わず吹き出します。
「ララ騎士団ですか、それは困りますね・・・シッシッシッシッ。」
何やらどこぞの犬が漏らすような忍び笑いが聞こえます。
「くっくっく。それでは困りますので、ご主人様の方で、お給料は出して下さい。
まぁ、全員寮生活ですから、衣食住に不便は無いと思います。」
『分かった、私とウォルトにおまかせと言う事で良いんだな?』
「はい、宜しくお願い致します。」
「ウォルト、ご主人と打ち合わせが決まったら、各部隊のリーダー、
取りあえず、ボスとカポネとレイドかレドルには話を通して置いてね」
『はい、承知致しました。』
「決まったら、あんたらも含めて全員修練場で騎士としての訓練をするらね。」
ウォルトがギョッとした表情をしますが、
『は、はい、承知致しました。』
「修練場に行くのは次回で無くても良いから、しっかり選んで頂戴。」
「じゃあ、ご主人様としっかりお話をしてね。
私は他の子達の様子を見に行くわ。」
そう言うと立ち上がって、みんなが騒いで居る方に行きます。
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