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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
900/966

900話 休憩

休憩


ご主人様はお昼の時のテーブルに向います。

奥さまは・・・。居ません。お話がはずんでいる様です。

ルビちゃんはベリアンと一緒に狼の所に行きましたね。


私は、仕方が無いので、ご主人様の所に行きます。

ご主人様一人にする訳にも行きませんので、お話を聞きに行きます。


『ララ、ウオルト達だが、合体?その後8人に分身?

 どういう事なんだ?』


「はい、あれには私も驚きましたが、考えますと、至極合理的に思えます。」

『フム、どういう事かな?』


「そうですね、まずは分離から説明いたしますと、自身の能力を割って、

 作り出す者、つまり、自分が二人に、三人に成れますが、魔力や力も

 1/2、1/3になってしまいます。


 意識の共有や序列も出来ますが、私でも3分割が限度です。

 また、攻撃を受け、消滅した場合は、

 残された方はそれなりの苦痛を受けます。」


「次に分身ですが、能力や力、自主性等、を制限した個体を作り出せます。

 この分身は、失っても、ダメージは少ないので、情報収集やデコイとして

 使うのが一般的です。作れる数は個人の能力よって変わりませす。」


「次に合体ですが、ウオルトとオハマの様に、異なる存在が合わさり、

 一つの個体として、活動する事です。

 この場合自我はどちらかが受け持つのではなく、第三の自我が目覚める様です。


 そして、魔力を含め能力全てが2倍以上に成ります。

 お互いに知られたくない記憶は共有しない事は確認しています。


 難点は合体した分、二人が一人になるんですから、

 数が減る事に成るんですけど、今回、見事に克服しましたね。」


「合体した状態、能力が上がった状態で分割を行うと8分割まで行けるんですね、

 ちょっと、指揮系統について聞いてみたいですね。」


『ふ~む、今一良く分からんな、本人達に聞いてみるか。』

「そうですね、あの二人は今日はもうう試合はないですから、

 呼んでみましょう。」


二人が呼ばれて遣って来て、ヴラド子爵(ご主人様)のまえで跪きます。

『子爵様、決勝まで残る事が出来ました。

 明日は必ずや優勝を捧げる事をお約束致します。』


ご主人様はニコニコと笑みを漏らしながら

『よいよい、これだけの者達が武を競い合い、決勝に残るのは

 並大抵の事ではあるまい。勝敗より自分の力を出し切る事に力を注ぎなさい。』


『はっ!元より全力にて挑みます。』

ウォルトが元気に答えますが、ご主人様は


『よいよい、それより、話を聞きたい。

 そんなところに居ないで、こっちに座りなさい。』


『それは出来ません。私たちは騎士、ご主人様を守る者です。

 それが、同じテーブル付いては、守護の剣を抜く事も出来ません。』


『あははは。皇帝陛下でも有るまいし、ましてやここはララの里、

 そのような不埒物が居るとは思えんが、如何かな?』


「ご主人様、あまり二人をいじめて下さいますな。

 二人とも、かまわないよ、此処に居る時は、

 普段言えない話も出来るからね。」


ウォルトが少し困ったように

『それはそれで、困るのですが・・・。』

そう言って、あきらめた様にオマハにも即して、椅子に座ります。



次話:オフィシャルガイド901

☆¨*:♦.,☆¨*:♦., 登場者の紹介 ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,


ヴラド子爵=ご主人様=お父様


410話初出のオハマの名前がオハマとオマハで混在、オハマに統一します。

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