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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
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894話 お昼です:シオンと世界樹の種

お昼です:シオンと世界樹の種


全員地下の葬儀場から出て、屋敷の裏庭で、

バーベキュー食べ放題しています。


一人、シオンが、10m程に育った世界樹の若木を見ています。

ララが解か寄ると、

『ララ様、この木は・・。』


「そうだよ、王都の分邸の庭に有る世界樹の兄妹になるね。」

『そんな、ララ様、世界樹ってそんなにあちこちに植わって居て

 良い物なのですか?』


「良いなじゃないかな。以前世界樹が困っている所を助けた事が有って、

 その時に、種をいくつか貰ったんだ。その親の世界樹が言うには、

 世界樹って言うのは、その素質のある樹が大きく、精霊を宿すほどに成った、


 育った樹の事を言うんだそうだよ。だから、世界樹が沢山あると言う事は、

 精霊が沢山いて、自然も豊かな所。そこは神気が強く、とても浄化されている

 所だから、人も動物も植物も生き物全てがとても穏やかに、平和に過ごせる所、


 と言う事で、増やして欲しいと頼まれたんだけど、なかなか難しいね。

 シオンも、一つ上げるから、良い所が有ったら植えて頂戴。植えたら

 シオンの魔力を毎日、一週間は上げて頂戴ね。」


そう言って、マジックバックから世界樹の種を一つ取り出し、シオンの

マジックポシェットに入れま下。

シオンが慌てて取り出し、


『ララ様、これはそんなポイポイ上げて良い物では有りません。』

そう言ってララに返そうとしますが、


「シオンだから、精霊に好かれるシオンだから上げたんだよ、ほら見てごらん」

ララがそう言って、シオンが世界樹の種を持って居る、触れている所を指さすと、

ぽわっとほのかに光って居ます。


シオンが驚いた様に、見入っていると、

「種も嬉しいみたい、時々取り出して、魔力を上げてごらん、

 きっと楽しい事が起きると思う。」


『ララ様、ずいぶん思わせぶりなんですけど、何が起こるんですか?』

「私にも分からないわ、でも、嫌な感じはしないでしょ。」

『はい、とても暖かい、卵を抱いているみたいです。』


「そうかもね、言い方を変えれば世界樹の卵みたいなものだからね。

 精霊の加護を受けているシオンの魔力をあげると嬉しいんだと思うよ。」


『はい、有難うございます。』

「宜しくね。」

そう言うとララはルビたちの居る席に歩いて行きます。


ララを見送ったシオンは、

「私もご飯食べに行こ、また後でね。」


種にそう言うとマジックポシェットに仕舞い、

バーベキューの方に歩いてゆきます。


次話:お昼です:領主さま御一行。奥様。

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