891話 ダリン対レミ
ダリン対レミ
『待ってましたと目に涙!。
本日のハイライト!!ダリン対レミぃ~~~!!』
『ダリンが縫い包みにたかられて終わるのか、
レミたちが死屍累々で終わるのか、
どちらにしても見逃せない一戦だーー!!、開始~~~~!!』
ルチアの開始の号令と同時にダリンが三分割!
対してレミが5分割!いや、合体を解いただけでした。
しかし、一瞬でさらに二分割でレミが10人に成りました。
10人のレミがタクトを振ると、
三人のダリンの周りに黒いホールが沢山出来ます。
そこから甲冑人形や狼、ヘンタぺがが飛び出し、
一斉にダリンに襲い掛かります。
三人のダリンも、それぞれハンド二本、ミドルソードで対応、
次々に甲冑兵士達が落下、遣られていきます。そこへ更なる増援、
ヒュドラが三体出現!。一瞬ダリン達が気を取られた瞬間、
足元にぱっくりホールが出来ます。
二体は穴に飲まれましたが、一体は間一髪、
テレポートで上空に飛びます。
しかし、空中に現れた途端、ヒュドラ二体に絡まれて、穴に逆戻り。
ダリン三体共”ぺっ”と場外に吐き出されて、レミの勝ち!
おや、ダリンの分隊が甲冑兵士を一体捕まえていて、
ルチアに抗議しています。
『ダリン選手より抗議が出ましたーー!』
『自分と一緒に縫い包みも場外に吐き出されたから、
引き分けで有ると言う 主張です。ーー。
見苦しいぞダリン、負けを認めろー!!』
会場からブーイングが飛びます。
ダリンが観客に向って一吠え!
『グォー!!。黙れー!!。公平な審査をしろーー!!』
『ララ様~~。どーしますーー。』
ララがルチアから渡されたマイクを握り、
「ダリン、お前が吹っ飛ばした相手が
お前の尻尾の毛一本持って居たから、
引き分けにしろ、と言われたら納得するか?
それを言うなら、せめて、
レミの分体の一つを持って居ないと通らないぞ。」
ルチアが納得した様に
『ララ様のお裁きが出たーーー!!
ダリンの負けーーー!!』
『勝者レミ~~~~!!』
10体のレミと縫い包みたちが、ステージで領主様に向いカーテシーでご挨拶。
領主さまも拍手で返します。
『畜生』
ダリンががっくり、持って居た甲冑兵士をステージに放り投げ、退場します。
次話:レトアとブコイ対マニ




