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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
891/969

891話 ダリン対レミ

ダリン対レミ


『待ってましたと目に涙!。

 本日のハイライト!!ダリン対レミぃ~~~!!』


『ダリンが縫い包みにたかられて終わるのか、

 レミたちが死屍累々で終わるのか、

 どちらにしても見逃せない一戦だーー!!、開始~~~~!!』


ルチアの開始の号令と同時にダリンが三分割!

対してレミが5分割!いや、合体を解いただけでした。

しかし、一瞬でさらに二分割でレミが10人に成りました。


10人のレミがタクトを振ると、

三人のダリンの周りに黒いホールが沢山出来ます。


そこから甲冑人形や狼、ヘンタぺがが飛び出し、

一斉にダリンに襲い掛かります。


三人のダリンも、それぞれハンド二本、ミドルソードで対応、

次々に甲冑兵士達が落下、遣られていきます。そこへ更なる増援、

ヒュドラが三体出現!。一瞬ダリン達が気を取られた瞬間、


足元にぱっくりホールが出来ます。

二体は穴に飲まれましたが、一体は間一髪、

テレポートで上空に飛びます。


しかし、空中に現れた途端、ヒュドラ二体に絡まれて、穴に逆戻り。

ダリン三体共”ぺっ”と場外に吐き出されて、レミの勝ち!


おや、ダリンの分隊が甲冑兵士を一体捕まえていて、

ルチアに抗議しています。

『ダリン選手より抗議が出ましたーー!』


『自分と一緒に縫い包みも場外に吐き出されたから、

 引き分けで有ると言う 主張です。ーー。

 見苦しいぞダリン、負けを認めろー!!』


会場からブーイングが飛びます。

ダリンが観客に向って一吠え!

『グォー!!。黙れー!!。公平な審査をしろーー!!』


『ララ様~~。どーしますーー。』

ララがルチアから渡されたマイクを握り、


「ダリン、お前が吹っ飛ばした相手が

 お前の尻尾の毛一本持って居たから、

 引き分けにしろ、と言われたら納得するか?


 それを言うなら、せめて、

 レミの分体の一つを持って居ないと通らないぞ。」


ルチアが納得した様に

『ララ様のお裁きが出たーーー!!

 ダリンの負けーーー!!』


『勝者レミ~~~~!!』

10体のレミと縫い包みたちが、ステージで領主様に向いカーテシーでご挨拶。

領主さまも拍手で返します。


『畜生』

ダリンががっくり、持って居た甲冑兵士をステージに放り投げ、退場します。


次話:レトアとブコイ対マニ

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