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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
883/970

883話 ご主人様に報告

ご主人様に報告


門前の自分の部屋に戻ったララは、

避難した者達が全員元に戻ったのを確認すると。

「さてと、ご主人、お父様に報告しなければ成らないですね、あと奥様にも。」


独り言を言うと本邸の自分の部屋に飛びます。

「私も随分沢山自分の部屋を持っているなぁ、

 でもここが最初の部屋、感慨深いものが有りますね。さてと、行きますか。」


ご主人様の執務室の前に行きます。

ドアをノックするとセバスチャンが戸を開けて中にいてれくれました。


ご主人様が作業を中止して、ソファーに座るように指示され、

セバスチャンがお茶を入れてくれます。


『ララ、今回の襲撃の報告だね。まぁ、大体の事はアトラが話してくれたから、

 概要は分って居るつもりだけど、ララからの報告も聞こうか。』

「ハイ、分かりました。」


そう言うと、マジックバックからお屋敷とクーヘンの森周辺の地図を出します。

地図の三か所に丸を付けながら。

「最初はここから、次に此処、三つ目が此処でした。」


「警戒はしていましたので、スタンビート直前まで此処にダンジョンが無かった

 事は確実ですので、その直前に人工的に作られたと考えられます。」


「溢れた魔物達は順次罠に誘導して、殲滅致しましたが、最期、三番目の

 ダンジョンで伏兵に出会い、眷属が一人重傷を負った為、証拠隠滅の為、

 ダンジョンを破壊しました。」


『フム、重傷を負った眷属も一緒に破壊・・・・。』

ララが驚いて、言葉を被せます。


「負傷した眷属は緊急搬送し。病院で治療をしております。

 二ヵ月ほどで回復します」

セバスチャンが驚いています。


「申訳有りません。」

『ああ、お前がそんな事する訳無いな、すまん。』


ララが慌てて。

「そんな、ご主人様に誤って頂いては、困ります。

 私が不敬な事をしたのですから、」


『まぁ、良い、結局、負傷1名で他に怪我した者は居なかったんだね。』

「はい、慌てて転んだのは居たみたいですが、その他は無事でした。

 おそらく、これで終わりでは無いと思います。今回は様子見と思って居ます。


 その為、こちらも、戦力を温存、出来るだけ見せない様にして対応致しました。」

 転移装置がばれたかもと言う事や不安要素は言わない事にします。


『これで終わりでは無いとすると、次回予想は?』

「半年以上先に成ると考えています。」


『その根拠は以前は無いが有った、スタンビートを起こす核の様なものを作る

 材料が手に入りにくいと言う事だね。』


「はい、その通りです。勿論、こちらも手を拱いて待っている訳では有りません。

 現在は魔国の情報を集めている段階ですが、目的は魔王を目覚めさせ、

 公爵達の横暴を阻止する事です。」


『らら、それは可能な事なのかい?』

「現状では何とも言えませんが、遣らなければ、おそらく、人族と魔族の

 戦争に成ると思います。」


『ララ、それは穏やかでないが、私に出来る事は有るかい?』

「いえ、お・・、ご主人様は相手を油断させる為にも何事も無かったかの様に、

 いつも通り過ごしていただ来たいと思います。」


ララさん、お父様と呼びそうになりましたね。


『そうか、これからナナの所に行くんだね、

 まぁ、不案に成らない様にして上げておくれ。』


「承知致しました。では、失礼いたします。」

そう言って執務室を出ました。


残されたご主人は、天井を見上げ、

『何も出来ないと言うのは、歯痒いな。


 セバス、お前も出来るだけ便宜を、

 と言っても、特別やる事は無いけどなぁ。』


次話:奥様に報告

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