881話 アマンと眷属
アマンと眷属
「アマン、応接室行こ。」
ララがアマンを呼び、個人的に話がある様です。
そう、あの事ですね。
アマンも察しは付いている様です。
「ねぇ、アマン、貴方と貴方の眷属の関係って、どうなっているの?」
『と、申しますと?』
「いや、叱るつもりはないんだ、アマンとその眷属の関係、
有り方を確認したいだけなんだ。貴方の眷属って自我が有るの?」
『フム、命令を遂行する為の思考回路は持ち合わせていますが、
喜怒哀楽を示す感情は持って居ません。勿論、ララ様の考える、
魂的な存在は有りません。ロボットに近いですね。』
ララさん、眉間にしわを寄せて、考え事です。
(「眷属の命を無闇に奪う事は容認できませんが、ロボットかぁ。
自我の無い者、それは物でしかないのかな?」)
「ねぇ、アマン、私に貴方の眷属一体貸してくれない?」
『それはかまいませんが、私との接続は切った方が良いですね。
とすると、動力は魔石に成りますので、時々充電してください。』
そう言うと、一体の骸骨を取り出します。
「ありがと、この人は女性だね。」
『??。特に性別を気にした事は有りませんが、
ララ様がそう言うなら女性なのでしょう。』
ララが首を傾げて、
「ねぇ、アマン、貴方の眷属は貴方が作りだしているの?
それとも死体の再利用?」
アマンが、やばいかもとでもいう様な表情を見せます。(骨なのに)
でも、誤魔化しは効かないと判断、正直に。
『はい、墓を暴いたわけでは有りませんが、死体、人骨です。』
「どこから持って来たの?怒っている訳じゃないから、教えて。」
『はい、戦争が有った所の骨は戦士、流行り病などで滅びた村からも
持って来ました。特に思いを残して死んだ者は良き部下に成ります。
後は、ダンジョンなどでアンデットと成った者達もおります。
リッチ等は私がかなり手を加えております。』
「なる程ね、この胸の所の魔石から、魔力線が出ているけど、
これで動かしているのかな?とすれば、かなり高度な術式が個の
魔石に刻まれているね。」
『ハイ、ダンジョンでアンデットに成っていた者を解析して、
自分なりに改良して造っております。』
「なる程ね、じゃあ、この骨の記憶は魔石には入って居ないんだね。」
『へっ?骨の記憶?ララ様、それは何でしょう。』
「うん、残留思念と言うかな、恨み辛みじゃないよ。」
『そんな物が有るんですか?』
「有るよ、君も思いを残して死んだ者は良い眷属に成るって
言っていたじゃない。見せてあげるね。そう言うと骨の前に立ちます。」
次話:残留思念




