880話 戦後処理
戦後処理
こちらはララ、戦闘の翌朝
『らら、起きて、会議の時間が迫って居るわよ。』
「ふぇ~~。キリ姉ぇ、お願い、代わりに出てぇ」
『名に言ってんの。昨日の戦後処理の会議よ、
他はどうか分からないけど、これは貴方が出ないと駄目よ。』
「いやじゃ~。ねむいんじゃ~。」
そう言いながら、上掛けをぐるぐる巻きに体に巻き付け、
「白昆布巻き!」
”ぱん!”
キリにお尻を叩かれ、
『遊んでないで早く着替えて。』
怒られます。
「ふぇ~~い。」
のそのそ起きると、キリに手伝ってもらったので、
あっという間に御仕度完了です。
門前の戦略室に行くと、みんな揃って居ます。
「うわ~、みんな早いね。」
マウ元帥から、
『ララ様、みんな、大勝利の報告を聞きたがっています。
戦闘終了の宣言をお願い致します。』
「待ちなさい、まだ報告を聞いていないよ、まずは、
殲滅作戦の後、今までで、変わった事は?
ブル族ブルラア、代表で報告をしなさい。」
ブルラアが立ち上がり、
『は!。ブル族族長ブルラアで有ります。狼隊、カラス隊、全ての部隊から
現在までに、異常や、報告できる事象の報告は上がっておりません。』
「アマン、白練が緊急搬送された後、転移装置の回収に向かったようだが、
回収は出来たのか?」
『それに付いて、報告が有ります。』
「報告しなさい。」
アマンの部下のリッチが転移装置で移動した時、何者かにぶつかり、
吹き飛ばしてしまった事、骨の体にタール状の物質が付、蠢いていた事。
床のタール状物質から触手が伸び、その先に目が付いて居て此方を見た事、
見られた事で、それ以上の情報漏洩を防ぐ為、自爆した事を報告します。
ララは、自爆の所で嫌な顔をしますが、話を続けます。
「アンデットの存在は十中ハ九知られたと思っていいね。
今後は知られている事を前提に計画を作りましょう。
問題は転移装置の存在が知られたかもしれない、と言う事です。
それにより、此処に潜入を許す事に成れば大きな損害を被る事に成ります。
マウ元帥、今後の対策を考えておいてください。」
『承知致しました。』
ララの話で大きな情報を抜かれたかもしれないと言う事で、
大勝利の浮かれた気分が霧散しています。
「さぁ、取りあえず、第一回目の防衛は成功です。
ひとまる、まるまる、第一回防衛戦終了です。
避難は全て解除、日常に戻ってください。」
次話:アマンと眷属




