悪意
悪意-----------------------------
自分の部屋に戻って、荷物を整理していると、
食事の用意が出来たと呼ばれました。
ルビちゃんとルルと一緒に食堂に向います。ジジは居ません。
食道に入ると、まだおとうさんとおかあさんは来ていません。
ルビちゃんにいつも座っている所は何処?と聞くと、
椅子の前に進んだので、椅子を引いて座らせました。
私とルルは後ろで待機です。まもなく、二人が入ってきました。
二人が席に着くと、おとうさんが、私も席に着くように言われましたが、
「私とルルはルビ様のメイドですので、後ろで待機させて頂きます。」
ご主人様が少し困ったような顔をしたので、食事の事かと思い」
「後ほど、使用人の方たちと一緒に頂ければ、有難いです。」
と、申し添えておきました。
ご主人様は、何か言いたそうでしたが、あきらめて。
私とルルを紹介して下さいました。
私とルルは完璧に自己紹介をして、
なぜかルルだけが皆に驚かれました。
いいんですけどね。
ご主人様から、ルビちゃんのメイドでは有るが、
本業は護衛で有る事、屋敷内は自由に動き回って良い事。
を伝え、後はメイド長のローザに聞きなさいとさ。
食事のお世話は給仕が行うので、メイド(護衛)は少し離れた所で待機です。
ルビちゃんを部屋に送り、ルルを残し、
メイド長を探して、ルルの食事を聞こうと思い、声をかけたのですが、
忙しいから後にしなさいとさ。あんた今お茶してたよね。いいですけど。
取りあえず、私の部屋に、おベントとお水出して。
後は猫セット、トイレと爪とぎ、お布団の用意。
こんな事もあろうかと、ラボで準備してたのさ。
マジックポシェットから出せばすべてOKね。
このマジックポシェットの容量、かなり大きい、1000㎥だそうです。
ルビちゃんの部屋に戻って、ルルに、
私の部屋にお弁当おいてあるから、食べておいで、と行かせて、
「いつも、お休みは何時ですか?」
と聞くと、9時との事ですので、あと2時間程有りますね。
お休みの時はメイドが来ますか?と聞くと。二人、ルウとユリが来るそうです。
お風呂は入りますか?と聞くと、
いつもはもうお風呂から上がっている時間だそうです。
ふむ、これは完全に意地悪されてますね、
私だけなら問題無いですが、ルビちゃんを巻き込むとなると見過ごせませんね。
取りあえず、今日は魔法で、やりますか。
「ルビ様、今日は魔法でお風呂に入りましょう、」
目がキラキラしています。
「服は脱がなくて、良いですよ。行きます。
〔クリーン〕まずは首まで、温かいお湯を回して、丸ごとお洗濯。」
『うわー、何これ~。おもしろ~い。』
「脱水です。汚れたお水は消します。」お水がシュポンと無くなり成りました。
次はお顔です
「お顔にお湯が掛かりますが、息は出来ますから安心してください。
鼻の穴とお目目とお口は開けて、〔クリーン〕」
『きゃ~~~!!気持ちい~~!!」
「お水が消えま~す。」
「最後に髪行きま~す。」水で洗われて、髪が立ち上がります。
「もわもわむわ~~ん」「頭皮も洗いまーす。」
『楽し~い、毎日やって!!』
「今日は特別ですよ。」
「ルビ様のお洗濯終わりで~す。」
さて、お着換えですが、パジャマは何処に有るのでしょう。
ルビちゃんも知らないそうです。
「ジジ!、ルビ様のパジャマ知らない?」
『しらね~』だそうです。
仕方がないですね。ルル、帰って来て。
『今行くわ。』すぐ来ました。
さて、どうしましょうか、う~ん、筋は通した方が良いですね。
まず、メイド達に聞いてみますか。
あ、あそこにいるメイドに聞いてみましょう。
お!、隠れる気だな。〔テレポート〕
「すいません、ルウさんとユリさんは何方に居ますか?」
指をさされた先を見ると、二人、いました。
逃げる前に〔テレポート〕。「すいません、ルビ様の着替えが欲しいのですが、」
首を横に振って逃げていきます。
これはメイド長に脅されていますね。
根本的な治療が必要かもしれません。
メイド長の何処にいるかな。マーカー付けといてよかった。
居ました。自室でくつろいでいる様です。
「コンコン」ノックしてみましたが返事が有りません。
再度ノックしましたが、返事は有りません。
では、「メイド長様、ノックしてもご返事が有りません。」
「ご気分が悪いのですか、大変です。」
「ドアを壊して入ります。斧は何処でしょうか。
こんなところに有りました。では壊します。」
と言ったところで、鍵が開きました。
「メイド長様、大丈夫ですか、」
『何事出すか、貴方への指導は明日からです。』
と言ってドアを閉められました。が、足を挟んで置きましての出で閉まりません。
「ルビ様の着替えが欲しいいのですが」と言いましたが、
『うるさい、出て御行!』
で突き飛ばされて(ふりをしました)ドアを閉められました。
さて、この人は頭がよくないですね、感情的に成りすぎます。
この後、私がどの様な行動に出るか、想像がつかないのでしょうか。
普通の方が想像出来る様にご主人様の所に行きましょうか。
ご主人様は何処でしょうか。執務室で、残業ですか、うわ~。
真面目過ぎるのでは・・・。
使用人の管理まで手が回っていないのかもしれません。
執事も居ません。ご主人様、人材に恵まれていませんね。
御者さんが一番真面目かも。・・・・。何でしょう、この違和感は。
屋敷の皆さんは何をしているのか、調べてみます。
使用人は、自分の部屋に居る様です。誰一人ご主人様の傍に居ません。
奥様は自分の部屋で編み物ですか。
ルビちゃんはあっ、うとうとしてます。
戻って寝せなくては。パジャマ・・・
「マスターAI、ルビちゃんのパジャマ転送出来る?
場所は私のポシェット。
《承知致しました。》
「おっ、来ましたね」では〔テレポート〕。
「ルビ様、申し訳ありません。遅くなりました。」
パジャマを取り出し、マスターAI気が利くね、可愛いパジャマが出てきました。
「お着換えして、寝ましょうね。」
『ふにゃふにゃ。むにゃむにゃ』
ササっと着替えさせて、ベットに寝せて、毛布を掛けて。
「ルル、ごめん、もう少し、ルビちゃんの横で寝ていてくれる。」
『あんたも忙しいいねぇ。』
「うん、この屋敷、なんだか変なのよ、少し調べたいの。」
『頑張ってね、あ、うん。ここで寝ていればいいんだね。』
「何かあったら、念話でね。」
『あいよ。』
次話:ハツカネズミ




