879話 ちゅー子F
ちゅー子F
その日のお昼頃、ちゅー子Fが突然現れたので、チュー太Dビックリです。
『お前、どうして・・・。』
『その言い方は無いんじゃない!、
ララ様に兄さんの監視役を仰せつかったのよ。』
『監視って何だよ、俺はララ様の信頼も厚く、仕事に邁進しているぞ。』
『ほんと~ぅ?
でもね、それだけじゃダメなのよ、あんた、パパさんでしょ。』
と言って、ちゅー子Dママと子供たちの方を見ます。
ちゅー子Dママは驚いた様に、視線が二人を行ったり来たりしています。
これはあれですね。妹には絶対勝てない兄の見本の様です。
『とにかくね、こっちで兄さんの手伝いするんだから、
仕事教えて頂戴』
『わ、分かった。今動けるのはちゅー太DBかな。
あいつはアザゼル公爵邸にそのまま居るはずだから丁度いいか。』
(『ちゅー太DBちょっと本部に戻ってくれ。』)
『所で、お前、ララ様から、こちらで活動するに当たり、
必要な装備は貰っているよな。』
『ふ~ん、結構仕事しているみたいね。装備は貰って居るわ。
専用ハウスも有るわよ。』
そう言うと、キャットハウスを出します。”デン”
『何だこれ、ルルの家みたいだな。しかも中は、巣材がぎっしり山盛り。
凄いな、良いな、入って見たくなるな。』
『何言ってんのよ、絶対駄目だかんね!』
結構な剣幕でちゅー太Dの所を威嚇します。
『分かった、分かった、冗談だよ。
全く、そんな雌臭い所、誰が入るか。』
『兄さん、あんた、女の敵に成るつもりぃ!』
不味いと思ったのか、ちゅー子Dママが仲裁?に入ります。
『あんた、駄目だよ、女の子にそんな事言っちゃあ、
部下に嫌われるよ。そしたら仕事が回らなくてララ様に怒られるかも。』
『あ、あっ。それは困る。すまん、謝る。』
ちゅー太Dをじっと見た妹は、
『誰に謝っているの?どう見ても私じゃないよね、ララ様に謝っているよね』
『いや、そんなこと無いよぉ~~。』
『じゃあ、何に、どんな事したから謝っているの?分ってる?』
『へっ?』
ちゅー太Dタジタジ。
妹君のお怒りはしばらく続いたそうな。
(この後、ちゅー子Fはちゅー太DBと良い中に成り、修練場に行く事に。出産)
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