875話 ゲネメとベタ
ゲネメとベタ
ゲネメがベタを呼びます。
【ベタ、居るか?】
事ロール装置の横から、モゾりと黒いアメーバーが出て来ました。
【お前の体、それで全部か?】
ベタが触手の先に付いている目を上下させました。
【フム、記憶、思考、力に変化は無いのか?】
ベタがイメージで答えます。先のダンジョンでの出来事、
転移装置の解析報告とレバー動かそうとするがが動かないイメージを返します。
【なる程、パワー以外は特に問題無いようじゃな、
元に戻るにはどれ位かかるのか?ん、何々?】
【何もしなければ、半年位、
小さな魔石、少しづつでもいいから貰えれば三か月位。
たっぷりの魔石か、儂の魔力を貰えれば一ヶ月くらいじゃと、
【馬鹿者、小聡明いのぉ。魔力をせしめようとする
魂胆見え見えじゃな。どれ、これでも食っておれ。】
ベタに向けて、小さな魔石をいくつか放ります。
床に落ちた魔石に”頂き”とばかりにベタが被さりました。
【それで、その転移装置、同じ物は作れるのか?】
ベタから魔石が足りないとのイメージが帰ります。
【で、幾つ必要じゃ?】
【馬鹿者、オークの魔石が1000個だとぉ。
おまえ、その中の幾つせしめるつもりじゃ?】
ベタがびくっとします。
【そんなつもりは無いと言うのか?】
ベタがゲネメの怒りにびくっと体を縮ませ、
目玉触手を上下にぶんぶん振ります。
【フム、失敗する事も考えて、1000個にしたとな、
それじゃあ、余ったら、返すんじゃな?】
ベタが、では、足りなく成ったら請求しても良いのかと返します。
【こ奴、言いおるわ、ならば良い、近日中に100個、追って残りをそろえて遣る。
絶対に成功させろ、但し、無闇に試験は行わない様に、
向こうに感付かれたら、せっかくの計画が駄目に成る。失敗は許さんぞ】
ベタが体を震わせ手小さく成ります。
床のシミに戻るのは嫌だと訴えているみたいです。
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