870話 救急病院------
救急病院------
白練が攻撃を受け、緊急装置作動したとの報告を受けたララさん、
椅子を蹴倒して立ち上がると。
眷属達がララの怒りの波動を受け、魔物に対して敵対感情が燃え上がります。
『落ちつけぇい!!!』
マウ元帥の一喝
風船がしぼむように眷属達の怒りの感情がしぼみ、
落着きを取り直しました。
ララはすぐに緊急病院に飛び、白練の様子を見に行きました。
カプセルの中、再生液に浸かって居る、焦げた白練が居ます。意識はない様です。
ララさん、下を向き、両手を握りしめ、ブルブル震えながら涙を流します。
マウ元帥から念話です。
(『ララ様、落ち着いてください。
ララ様の感情が荒れると、眷属達が動揺します。』)
ララが二三度、深呼吸して気持ちを落ち着かせます。
袖でグイと涙を拭き、
「この借りは絶対返すからな。」
医師団から、
『ララ様、大丈夫です。2週間もすれば元の状態の戻れます。』
「うん、頼むよ。」〔テレポート〕
ララは作戦本部に戻ると、眷属達の報告します。
(「大丈夫、白練は2週間くらいで元気に成るそうだよ。」)
眷属達の間に、息を吐くような安心感が広がります。
⦅ケンとリキの会話⦆
リキ:『ケン、あのよぉ。白練って、白い鴉だよな。』
ケン:『ああ、まだ名前貰ったばかりの若鳥だと言って居たな。』
リキ:『それがそんな危険な前線に配備されるなんて、そいつ余程強いのか?』
ケン:『いや、隠密に長けて居ると言う、噂は聞いたな。』
リキ:『ケン、この前もそうだけど、何でそんな事まで知ってるんだ?』
ケンがちょっとやばい言う感じで耳ピクッしますが、
ケン:『嫁が何処からか聞き込んで来たらしい。
お前も嫁の話はちゃんと聞いた方がいいぞ、情報は金だ』
リキ:『そうだな、何とかに戸板は立てられらんねぇ、と言うからなぁ。』
ケン:『違うぞそれ。』
ケン:『でもよ、リキ、緊急病院はすげえな、焼き鳥が飛べる様に成るだぜ。』
リキ:『おお、ホットドックも狼に戻るって言う事だな。』
ケン:『ばか言ってんじゃねぇよ』
次話:アマン、骸骨部隊




