869話 侵入------
侵入------
門前の作戦本部の横の兵舎、鴉部隊ほとんどのが出払い、
残って居るのは暗黒隊と白練だけです。
『ダンジョンに便宜上名を付ける。最初に開いたダンジョンを一番、
二番目に開いた濡羽隊が向ったのが2番、最期が3番』
マウ元帥がダンジョンに名を付けて、認識しやすくします。
『白練、一番ダンジョンに潜入、作戦通りに行動せよ。
暗黒隊は白練をガードせよ。』
『アマン、準備は良いか?』
『マウ元帥、準備完了。指示有り次第行動に移りますじゃ。』
『よし、指示を待て。』
何やら暗号文の様なやり取り、ララさん、あっけに取られています。
置いて行かれた様な気がして寂しかったのでしょうか。
盗聴の可能性を考えてのやり取りと考え、気分を持ち直します。
白練は門前から本邸の上空に出ると、すぐに〔屈折〕を発動、
一番ダンジョンに向います。少し離れて暗黒隊、周囲を警戒しています。
〔屈折〕で見えなくなった白練は暗視ゴーグルと探査魔法の連続使用で、
周囲を探りながら、ダンジョン核の有る部屋を探します。
(『あった。と言うか、変なダンジョンです。ただ、だだっ広い、
一階、ワンルームの奥にダンジョン核が有りますね。
これで打ち止めかな?魔物はでて来ないですね。』)
『うん、此処にしよう。』
そう言うと岩陰に小さな精製魔石、転移門を置きます。
『置いたよー。』
そう言うと、急いで一番ダンジョンを出ます。
『テレポートが楽だけど、今回はララ様の命令で、テレポート無しだからね。』
一番ダンジョンから出た白練は、すぐに二番ダンジョンに向います。
『此処も同じだ。見えない所に転移門を隠してっと。』
『二番ダンジョン置いたよー。』
同じく三番ダンジョン入った時はまだ魔物が
ダンジョンの中にうようよしています。
『まだ一杯居るね。核の裏に、転移門置いてっと。』
飛び上がろうとした時、核の台座に付いていた、
黒いタールの様なものに羽先が触れてしまいます。
突然鳴り響く警報。慌てた白練の〔屈折〕が解除されてしまい、
魔物達に見つかってしまいました。
飛び交う怒号と魔法。
核の台座から発せられた魔法が、ファイヤーランスが白練に当たり、
羽が燃えます。
『グワァ!!』
声を上げた所で意識が飛びました。
緊急装置が作動し、白練は救急病院に転送されます。
次話:救急病院
☆¨*:♦.,☆¨*:♦., 魔道具の紹介 ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,
アマンの転移門:角兎1000匹分の魔石で作れる転移装置二個一対。
一度に二人が通れるほどの大きさの門。
相互に行き帰りの場所固定の小さな転移門




