862話 タマとアンナの実力------
タマとアンナの実力------
屋敷に付いたララは、
(「タマぁ、何処に居るのぉ」)
『此処に居るにゃ。』
ちゃっかり影の自分の家に帰って居ます。アンナも一緒ですね。
「あんあた、最近修練場にも出入りしていた様だけど、影ホールは
どれ位の距離にどれ位の大きさのが作れるようになったの。」
タマが、めんどくせえと言う様な顔をしますが、アンナがすぐに、
『ララ様、タマちゃん凄いんですよ、
500m先に直径200mのホールが作れるんです、
それもアマンさんのダンジョンに直結させて、出来るんです。』
「ほっほぉ~。それはすごいね、修行頑張ったんだ。」
『そうです、凄いんです。』
タマはプイっと横を向いています。アンナの方が嬉しそうですね。
「それはマウ元帥も知って入るのかい?」
『勿論です。ちなみに私は200m先に10mのホールがやっとです・・・
でも、飛びながらホールを動かす事が出来ます。』
「それはそれですごいよ、
直径10mの破壊光線が動いて居るのと同じだからね。」
(でもこれは隠しておいた方がいいですね。)
「お前達もみんなと一緒に作戦本部のモニターを見ながら待機して。
状況によってはスポットで戦場に投入される事もあるかも、だからね。」
『はーい』
『ウニャ~』
「ルビちゃんの護衛、どうしよう。門前のお屋敷に居る事に成るから
問題無いはずだけど。ジジの護衛だけでは心もとないし、
ジジが居るからタマは要らないね。う~~ん。
レミじゃあ、騒がしいだけに成りそうだし、熊の子ハナン?
あの娘魔法は何が使えたっけ確か、植物系の魔法?
そうだ、防護魔法を訓練しているとか言って居ね。」
(「ベリア、ハナンはどんな魔法が使えるの?」)
(『あ、ララ様。ハイ、ハナンは植物とお話が出来る様です。
おそらくは風、水、土の精霊たちの加護の為だと思います。
それから、回復魔法にも適性が有ると思います。』)
(「回復魔法?う~ん、チキサニカムイや水の精霊との関係を考えると
おかしなことはないですね。そも、魔法は適性も有りますから、
ハナンなら回復魔法を使えても納得ですね。」)
(『ララ様、私は回復魔法の使い手は知らないのですが、どなたかハナンに
回復魔法を教えて頂く人はいらっしゃらないでしょうか?』)
ベリアが少し困ったように聞いて来ます。
(分かったよ、近い内にグラディスをそっちに行かせるよ。)
(『有難うございます、宜しくお願い致します。』)
ベリアが安心した様に返事を返して来ました。
(「それから、ハナンには、緊急時のルビちゃんの護衛を
頼みたいんだけど良いかな?」)
(『ララ様、ハナンにルビ様の護衛ですか?
まだ自分が護衛される側の様な気がしますが、大丈夫でしょうか?』)
(「大丈夫、ダイジョブ、アトラも居るし、キキもルルも・・・・。」)
ララさん、ルルの名前が出て、思い出したようです。
(いけない、ルルの子供生まれたよね。行かなきゃ。)
(「ベリア、大丈夫、ルビちゃんや奥様は門前の屋敷に避難してもらうから、
そこで遊んでるといいよ、ハナンにも親元を離れる良い経験だと思うよ。」)
(『ララ様、私はハナンを離ししたくないのですが・・・・。』)
(ありゃま、お母さんが子離れできていないか・・。)
(「大丈夫、友達の家に遊びに行く感覚でいいよ。」)
(『そうですか、分かりました。』)
(不承不承ですね。私が悪い事して居るみたいな気持ちに成るよ。)
(「と言う事でまた後でね。」)
(『はい。』)
急いでグラディスに連絡を取って、ハナンの教師を頼み、
自分は、里の屋敷のルルの所に飛びます。
次話:ルル、修練場への切符を確保




