861話 ベリアの子供達-----
ベリアの子供達-------
ベリアから念話です。
(『ララ様、私は何をすればよいのでしょう、子供達も興奮しています。』)
「わんぱく坊主どもを押さえるのは大変だね。ちょっと行ってきますか。」
ララさん、こちらにも危ない奴が居たかと、釘を刺しに行くようです。
「ベリアの子供達も興奮しているみたい、ちょっと行ってくるね。」
そう言い残して〔テレポート〕。里に有るベリアの家に行きました。
ドアをノックすると、女の子、ハンナが戸を開けてくれます。
前回の修練で人型に成る事を覚えたベリアたちは、
こちらの方が便利だと言う事で、家も人の住むに便利なように改造しました。
家に入ると、男の子二人が母親(ベリア)が
何か言う前にララの前に飛び出します。
タロンは結構分別の有る賢い子だと思いましたが、年相応ですね。
「敵が来たら、俺が一番に行って、みんな蹴散らしてやるよ。」
ジロンが、挨拶もしないで、興奮しています。
ベリアがこめかみを押さえて、困っていますね。
「こおら、今回はお前達に出番はないよ、特に、タロン、ジロン
二人は戦闘訓練もやって居ないし、軍隊、集団行動の規律も知らない、
もし先頭に参加したいと思うなら、そこからだね。」
ジロンがポカンとしています。軍隊と言う事も知らなかった様です。
「ジロン、お前は、警備とか、訓練とか行った事は無いでしょう。」
『知らないぞ何処でやってるんだ。』
「そうね、ベリア、ボスに頼んで、訓練に参加させてもらい様にして、
それから、これをボスに渡して置いて。」
ララが腕輪を一つ取り出し、ベリアに渡します。
「ベリアが、母親が訓練の教官では甘えが出るだろうし、
それは、ちょっと違う気がするからボスに預けた方が良いと思う。」
その腕輪は魔力抑制装置
「使い方はその腕輪をしたボスが、対象の相手に触れる事で、
相手の魔力の発現を1/10に抑える事が出来ます。
対象の相手の数は3人までとボスの10倍の魔力持ちまで登録可能。」
『ララ様、魔力は何処に行くんですか?』
「緊急用に有る所に保管されます。」
ベリアが察したようです。
『ララ様が管理して下さるなら安心です。』
(「まぁ、腕輪が吸収した魔力はAIマスターの所に飛ぶんですけどね。」)
ボスに念話で連絡してから、
「ベリア、じゃあ頼んだよ〔テレポート〕」
ララが里の屋敷の自分の部屋に跳びます。
(『ララ様、どうしたんだい?かなり神経質に成って居る様だが。』)
ボスがベリアに念話で問いかけます。
(『家のバカ息子が飛び出しそうになったんで、気が立ったかもしれない。
どうも、今回の侵攻が心配と言うより、次の本格的侵攻に備えたい
様にみえるんだけど、如何だい?』)
(『確かになぁ、俺達もその線で動くとするか、俺はカポネに連絡するから、
お前はマウ元帥に確認の念話送って降りてくれ。』)
(『了解。』)
次話:タマとアンナの実力




