855話 第五次参加者の終了食事会-------
第五次参加者の終了食事会--------
食堂に入り、各自、名前の書かれた席に座ります。
マニが隣の席のララと書かれた名札が倒れている居るのを見て、
低ブルに突っ伏して、動きません。隣に座ったポウが、
〚マニ、ララ様あんなことが有るって言って居たから、忙しいのね。〛
『分かって居るよ、分かって居るけど、やっぱり寂しい。』
〚でもね、今私達にはやる事も、居る所もないから、里のララ様の
お部屋にいちゃおうか。〛
『マニがガバット起き上がり、それがいい。行く!』
直ぐにでも飛び出しそうな勢いです。
〚マニ、御馳走食べてからね。〛
『勿論、デザートも頂かなきゃね。』
二人の席、ポウの責の隣のオト様が、ニコニコと二人の会話を聞いています。
マニが恥ずかしそうに下を向きました。
離れた席でケンとリキがポソポソ話しています。
リキ:『ケンよぉ、あのアセナの言って居たバックアップ分割、お前出来たか?』
ケン:『出来ねぇよ、三分割やっとだ、それも分かれただけ、実戦は出来ねぇ。』
リキ:『そうだよなぁ、何とか出来るのは二分割がやっとだなぁ。出来るのは
ダリンさん、マウ元帥、マニとポウ位か?』
ケン:『馬鹿おめぇ、ダリンさんは狼通り越して神、神狼族とかになったじゃん?
俺達と比べる方が間違ってら。それにマニとポウなんてバケモンだぞ。
龍と巨大な白蛇、どっかの姫神様の化身だか使者だぞ。ああ桑原桑原。』
リキが驚いた様に
リキ:『お、おまえ、何でポウとマニの正体知ってんだ。』
ケン:『やべぇ。それ、絶対の内緒な、昔ボスが言って、慌てて取り消したのを
覚えてるんだ。他言無用。話せば命に係わるってさ。
パニエル母さんが慌てて釘刺してた。』
リキ:『うぇ。今、マニの目が光った。』
ケン:『ばか、もうしゃべんじゃねぇ。俺を巻き込むな。』
ケンとリキが亀の子みたいに首をひっこめます。もう食事処じゃないですね。
マニが椅子の下のエレンに
〚ねぇ、ケンとリキが私たちの事、何か言って居るみたいだけど、
注意した方がいいかな〛
『マニさん、勘弁してください、私に任せて下さい。
マニさんやポウさんが出ると洒落に成りません。私から釘を刺します。
何なら、ララ様に頼んで忘れさせます。』
〚そうか、ララ様、魔眼持ちだもんね。うん、良いよ。〛
エレンが頭を抱えて。
(これ、ララ様に報告決定じゃないですか。
二人とも可哀そうに、雉も泣かずば撃たれまいに。)
後ほどエレンから報告を受けたララが笑って済ませたとか何とか?
次話:オクタの街警備隊のパレード




