851話 ゲネメ襲撃の予想-------
ゲネメ襲撃の予想-------
「アマン、タマとアンナ呼んで、落とし穴の情報交換やって頂戴。
以前送った、私のイメージに仕掛けれる様に、訓練してみて。」
『ララ様、二人に連絡が付かないのですが、いかがいたしましょう。』
「連絡が付かない?修練場かな?もしかして、タマのやつ私の部屋玉を使って
訓練場にも無断で出入りしているのかしら?」
「おそらく訓練場に居ると思うから、今日の昼頃出て来るはず、
捕まえて、強制連行していいよ」
『有難うございます、その様にさせて頂きます。』
(あれ?骸骨がにやりと笑ったように見えたのは錯覚?)
「ん?」
(『ララ様、不穏な動きが有ります。至急確認してください。』)
魔国のチュー太Dから緊急連絡が入ります。
(「今行くよ、」〔テレポート〕)
里のララの部屋に飛んで、部屋玉から魔国の部屋玉に飛びます。
「Dパパ、如何したの?」
『ハイ、ゲネメが見切り発進でスタンビートを起こして、
お屋敷を襲うそうです。』
「時間は?規模は?」
『ゲネメが研究所に入った様なので、早ければ今日、遅くとも明日、
準備が整って居ない状態で現状と成ると、オークが50000匹位だと思います。』
「そんなに多くはないけど、準備が整うと、どれ位に成るの?」
『10倍以上だと思います。』
「ならどうして、今なの?功を焦ったの?」
『いえ、どうやら、準備が遅いと、公爵が癇癪を起したようです。
ゲネメに当たり散らしている様子がドア越しに聞こえました。
ゲネメも怒って、出来る物でやってみましょう、と言う事らしいです。』
「ふ~ん、じゃあ。これをしのげば暫く安泰だね。」
『だと思います。』
「どの方向から来るか分かる?」
『以前ゲネメが独り言で、原始林クーヘンの魔力が貯まってきている
と言って居ましたから、そちらの方向だと思います。』
「じゃあ、オクタの街は、お屋敷の所で殲滅すれば問題無いね」
念話で眷属達に連絡です。
(「クーヘン尾森の方角から中規模のスタンビートが発生する予報です。
お屋敷の警備隊は警戒レベル3、監視の強化をお願いします。」)
ザワリと眷属達の不安の波動が来ます。
(「大丈夫だよ、私一人でも対応できるレベルだからね。良い訓練に成るよ」)
(「アマンは落とし穴動作担当で、連絡が有ったら、城壁クーヘン方面で待機。
各部隊も連絡が有ったら動けるようにして置いてね。」)
ララさん、出来るだけ皆緊張しない様な連絡を行いました。
次話:チュー太Dパパの子供




