841話 ドレクと分身のお話-------修練場
ドレクと分身のお話-------修練場
ララがドレクの方を見て、
「ドレク、ダリンたちの分身、どう思う?」
〚言いたい事は分る、こいつ、クロウ丸の分身体とは別物だぞ。
自分と同じ大きさで、自分を分割する様な分身体を作るとは思わなかったな。
面白いな、魔力とPowerは分けるが、知識、知能は同じだな。〛
「最初はだれが分割したの?」
〚赤ん坊だ。そして、すぐに母親、兄、ダリンは最後だ。〛
「なる程ねぇ、きっかけはティアだね。あの子が誘導したんでしょう。」
「で、ドレク、あんた分身のタイプ、クロウ丸型かダリン型、誘導出来る?」
〚おめぇ、何かとんでもない事考えているだろう?〛
「そんな事ないよ~ぉ」
不意を突かれたララさん、声が上ずって居ます。肯定したも同然ですね。
ドレクがちょっと眉をしかめましたが、
〚出来ねぇ事はねえけど、クロウ丸の力を誘導するんだから、
クロウ丸と一緒じゃなけりゃ出来ねぇぞ。〛
「ふぅ~ん、暗にクロウ丸とず~っと一緒に居たいと言って居る様なものね。」
〚そんな事ないよ~ぉ〛
今度はドレクがバレバレです。
〚まぁ、クロウ丸の訓練の邪魔にならなきゃいいぞ、
で、どっちにするか誰が決んだ?〛
「基本的に、兵隊は分割、鼠みたいな諜報系は分身ね。
まぁ、私が連れて来て、指示する事に成ると思う。」
〚しかし、お前の兵隊、とんでも無い事に成っているが、何するつもりだ?〛
ララが一言、
「戦争。」
ドレクがポカンと口を開けたまま固まっています。
ララは自分の部屋に〔テレポート〕
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