821話 ガネーシャの講義に潜入-------修練場
ガネーシャの講義に潜入-------修練場
ララは諜報部隊「草」へ教育がどの様な物に成るのか、
確認する為、ガネーシャの所に向います。
「眷属としての特殊能力を封じられて、人の中に紛れ込むのですから、
かなりの忍耐と、知恵が必要に成るはずです。
さて、どうするのでしょう。楽しみです。」
ララさん、草の訓練場の前までくると、
周りの者が自分を誤認する魔法を掛けます。
「私が入ると、みんな騒いで、講義が中断するからね。」
ロッテに化けて、広義を聞く様です。
部屋にそろりと入ると、みんな一瞬振向きますが、
首を傾げながらも、授業に集中します。
隣に座って居た血鬼族の小さな女の子レメイが、
『あの、ララ様、・・・。』
ララがびっくりして、レメイを見て、誤魔化す一手と判断。
「いいえ、私はロッテよ。」
『いいえ、ロッテは知っています。ララ様、しっぽが有りません。』
ララさん、仕舞ったとばかりに尻尾を出します。
「ないしょ、内緒よ。」
『うふふふ。ララ様、かわいい~。みんな、分かったみたいだけどね。』
ララさん、目が点です。
「どうしてわかったのかしら、後からみんなに聞いてみなくちゃ。」
『だってぇ、ララ様の魔力、知らない人なんて居ませんから。』
ララさん狼狽えて、
「う~~~。魔力隠すの忘れた・・・。」
急いで魔力を隠しますが、時すでに遅し。
ガネーシャがこちらを見て。
『ララ。こっちに来て。』
仕方が無いので、誤認魔法を解除。ガネーシャの所に向います。
ガネーシャの傍に行くと、小さな声で、
『誤認魔法掛けているみたいだから黙っていたけど、魔力駄々洩れ、
みんな気が付いて、講義に集中できなく成ったから、
今回の講義では、貴方のお話聞きたいわ。』
ララさんガックシ。仕方が無いので、諜報部隊「草」設立の経緯から、
目的、心構えを話す事にします。
次話:ララの講義




