リレイ
リレイ---------------
あっ、あの馬車だ。追いついた。一晩中全速飛んでたよ。
もぅ、この体時速20Km出てないんじゃない?
追いつたからいいゃ。
暫くととことこ走っていると。見えてきました。リレイの丘が有る林が。
下男が、蔦や下草を払って、道を作ってます。
おとうさんがルビちゃんを抱いて進みます。
小さな丘の手前に1m位の岩が有ります。
お父さんが手を当て、呪文を唱えると、岩の表面が20cm程崩れ平たくなります。
おとうさんがそこにてを当てると、丘が少し振動し、
土が崩れ、ドアが出来ました。
おとうさんは下男に馬車に戻っている様に伝え、ドアの前に立ちます。
今度はルビちゃんです。おとうさんが、手を置くように言ってますが、
がっちりおとうさんの首につかまっていやいやしてます。
おとうさんが苦笑いをして、優しく説得しています。観念したのか、
おとうさんの首にしがみついたまま、手をのばし、
人刺し指をだけ伸ばしました。
おとうさんは、優しくその手を持って、ドアにチョンと当てます。
するとドアが横に開き、
おとうさんはルビちゃんを抱いたまま、中へ入っていきます。
10m程歩くと行き止まり、横に平たい石が置いてあります。
おとうさんはポケットから地図を出し、その石の上に広げます。
すると、行き止まりの岩が横に動き、転移室が現れました。
魔方陣の横にグランが、いやAIマスターが居ます。
《おまちしておりました。マスター》とルビちゃんに向け、
胸に手を当て、深くお辞儀をします。
おとうさんから離れかけていたルビちゃんは驚いて、
また、お父さんにしがみつきます。
しっかり目もつむってますね。
AIマスターに案内され、ラボに転移します。
着いた所は隔壁に囲まれた防爆室。
ルビちゃん達とは離された様です。
次話:ララ
 




