表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
818/970

818話 血狼と血鬼の訓練------修練場

血狼と血鬼の訓練--------修練場


グリラアが、

『私達4人は、血狼と血鬼の合体です。』

「え?、何でそうなるの?」


『こっちに、修練場に来た時に、ダリンさんが人化を解いた姿に、

 見惚れて、憧れて、あの姿に近づければ、絶対強く成れる、

 と言う事から、血狼に声をかけてみた所、


 ケンさんとリキさんが同じ意見を持って居る事が解りまして、

 意気投合、訓練している所です。合体は出来たのですが、

 血狼の速さと血鬼のパワーを引き出す所が難しいです。


 それから、一つの体に二つの意識が入りますので、

 主導権は何方が持つのかとか、

 問題が多くて、上手く言って居ません。』


「ふ~ん、問題点は二つだね。」

グリラアが頷きます。

「無理に主導権を固定しなくても良いんじゃない。」


四人が首を傾げています。

「血狼と血鬼、得意な所を受け持てばいいんだよ。

 武器を持った接近戦は血鬼、その時の警戒、防御は血狼。」


「遠距離、索敵、移動は血狼。その時の警戒、防御は血鬼。だね。

 これを短時間で切り替える事が出来るかどうか?訓練してみて。

 そうすれば血狼と血鬼、両方の良い所が使える様に成るよ。」


四人の顔がぱっと明るく成ります。

「で、レドルは何処?」


『レドルさんは、カポネさんに相手を紹介してもらって、

 今はカモンテと組んでいるはずです。』

「鴉かぁ。天使?黒きケルブですかね。」


『レドルさんは、地を行くオーガには空から大局を見る事が出来る

 指揮者が必要だとおっしゃっていました。』


「う~ん、それは間違って居ないんだけど、血鬼だけでは無く、

 眷属全体を考えると、鴉鬼も居るし、マウ元帥も居るんだけどね。


 いいや、鴉鬼との合体が出来たら、

 マウ元帥に使い方を考えてもらいましょうか」


「所でお前達、ボスの許可は取っているの?

 ボスは結構狼としての姿形にこだわり、誇りを持ってるよ。」


ケンとリキが驚いた様に固まって居ます。

これは完璧に忘れて居ましたね。


下手をすると今までの訓練が無駄に成ります。

そうなると、自分達だけでは無く、

ブルラア、グリラアにも申訳がたちません。


ボスを納得させる理由が出来るかどうか、

ララさん、2.3日様子を見て見る事にした様です。


「じゃあ、私はレドルの所に行ってみるわ。」

そう言うと食堂を出ます。出がけにちらりとケンとリキを見ると、

まだ固まって居ます。ブルラア、グリラアが心配そうに見ています。


次話:レドルとカモンテ




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ