817話 食堂で早めのお昼------修練場
食堂で早めのお昼-------修練場************
食堂の入ると、ジャルが忙しそうに動いて居ます。
ララが食堂のおねえさんに
「どんなもんですかね?」
ジャルの事だと察したお姉さんが。親指を立ててウインクします。
〚いいねぇ、察しがいいし、動きも早い。
何より料理のスキルが上級だし、スープが得意だね。〛
ララが驚いています。
「あんたいつの間にレベルUPしたの?」
『はい、フインとナンシェに台所任せれる様に成ってから、
サンチェスさんに 時々ダンジョンに連れて行って貰って居ます。』
「なる程ね。眷属の基本能力が有れば、
ダンジョンの浅い階なら問題無いね。」
狼とオーガ。ケン、リキとブルラア、グリラアがヘロヘロに成って、
食堂に入ってきました。ヒールの魔道が感知し、作動します。
魔道具の設定どおり、半分くらい回復したようです。
4人がテーブルに着くとそろってため息を付きます。
『『『『ふぅ~。』』』』
一番若いブルラアが立ち上がり、給水器からコップに水を入れ、
三人の所に運びます。ここ、水はセルフです。
四人が水を一気に飲み干し、ケンがだるそうに、
『おばちゃん、元気のでる食い物くれ~。』
『『『俺も~。』』』
それを聞いていたララが、
「あの馬鹿ども、知らないぞ~。おばちゃんは禁句なのにねぇ」
ジャルが、慌てています。ケン達に一生懸命ジェスチャーを送りますが、
『おめぇ、何踊ってんだ?』ケン達には通じません。
〚ジャル、これ持って行きな。〛
丼四つに一杯入った生ニンニク。お盆に乗せてジャルに渡します。
元よりジャルが何か言える訳も有りません。仕方なく運びます。
丼をテーブルに置くと、
『ケンさんよ、おばちゃんは禁句だぞ。』
ケンが、丼を見てびっくり、お姉さんをチラ見してガックリ。
ジャルが、仕方がないとでも言う様に、
何処から出したのか(マジックバックですね)バターと水、フライドオニオン、
調味料をサッとかけて、〔ヒート〕、インスタントにんにくスープです。
ケンが『すめねぇ』一言って。スープを啜ると、お目目がぱっと開いて。
『う、うめぇ!』それを聞いた他の三人も、あわてて、飲みだします。
お姉さんが、パンを出すと、四人、立ち上がって、礼。
御免なさいとありがとうですかね。
食べ終わった頃を見計らって、四人のテーブルに向い、
「グリラア、レドルは何処?あんたらと一緒じゃなの?」
『レドルさんは、私らとは違う訓練をしています。』
「??、あんたら、どんな訓練してるの?」
次話:血狼と血鬼の訓練。
☆¨*:♦.,☆¨*:♦., 魔法の紹介 ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,
〔ヒート〕:生活魔法
器、鍋を温め調理する。




