816話 レトア、ブコイの練習場--------修練場
レトア、ブコイの練習場--------修練場************
キリを部屋玉に入れて、オト様の所に向います。
部屋の前まで歩いて行きノックをして
「ララです。」
〚入りなさい。〛
中に入り、礼をして、
「訓練場、レトアとブコイの訓練場に付きまして、ご相談に参りました。」
〚ああ、あの魔力がとんでもなく大きな子達ね。〛
「はい、あの二人に限らず、高威力の魔法を放つとこの修練場に影響が出ると、
伺って居ます。」
ララがマジックバックから賢者の石を一人取り出し、
「そこで、この賢者の石中に異世界を作り、そこで行うのは如何でしょう。」
〚確かに、貴方がその石の中に作る異空間なら問題無いと思うけど、強度は?〛
「はい、ベリアの全力の白色破壊光線にも問題無く耐える事が出来ます。」
〚ふぅ~~ん、じゃあ、もしも、もしもよ、そこが破壊されたらどうなるの?〛
「中の生き物ははじき出されて、異空間が閉じます。」
〚命に別状はないと言う事ね。閉じ込められたエネルギーはどうなるの?〛
「訓練で放出されたエネルギーもそうですが、外側の賢者の石に吸収され、
高エネルギーの魔力電池に成ります。」
〚電池ですか・・・。そのエネルギーを取り出す方法は?〛
「割と簡単です。そのエネルギーは純粋魔力エネルギーに変換されていますので、
魔力タンクに入れれば、自分の魔力として使える様になります。」
〚魔力タンク?〛
「オト様にはお見せして居ませんでしたね。此方に成ります。」
マジックボックスから、小型の魔力タンクを出します。
ドンと大きな音がして、1m四方の魔力タンクが出ます。
〚結構大きくて、重そうね。持ち歩く事は無理そうね。〛
「此処に魔石を入れる所が有ります。ここに入れると、自動充電します。」
「この魔力タンクに入れた魔力は魔道具を動かす魔力としてや、
空に成った魔石に魔力を充電する事が出来ます。」
〚ふぅ~ん、人の魔力の補充には使えないの?〛
「使えない事は有りませんが、人の魔力は個性が有りますので、
効率が良くありません。
10の魔力を入れたつもりでも1しか入らない、1/10位ですね」
「私や眷属たちは自分の余剰魔力を夜寝る時にマジックバック入れた
魔力タンクに充電します。」
〚なる程、自分の魔力をね、
ああ、貴方達はマジックバックを持って居るから問題無いのね。〛
「如何でしょうか?」
〚そう言う事ならいいわよ。場所はあとで作っておくから、
そこに設置して頂戴。三つくらいも有れば良いと思うわ。〛
「もう一点、時間の経過を此処と同じに出来ますか?
訓練終えて戻ってきたら一ヶ月経って居ましたでは困りますから。」
〚それはそうね、でもそれは簡単じゃないわよ、私では出来ないわ。
取りあえず、使う賢者の石を3個出して頂戴。神界に持って行って、
上級神様に聞いてみるわ。〛
「有難うございます」
そう言って、賢者の石を3個出します。
「中の空間は直径500mの円形空間、平地に岩を何か所か置いてお有ります。
補強用の精製魔石は4か所、四面体の外接球に接する頂点に
配置しております。」
〚解ったわ、じゃあ、これは私が設置しておくけど、メンテナンス、
管理はお願いね。〛
「承知致しました、それでは宜しくお願い致します。」
一礼して、オト様の執務室を出ます。
オト様が賢者の石を見ながら、
〚それにしてもとんでもない物を作るわね。
この中に異空間が有ると知った神々の反応が怖いわ。〛
〚中に自分の世界を作れるって、神々のおもちゃに成りそう。
悪趣味な神はダンジョン何か作るわね。
う~ん、秘密にした方がいいわね。〛
秘密は必ず漏れます。特に面白い事は・・・。
ララさん食堂にに向います。早めのお昼でしょうか?
いえ、ララさんはアンドロイドの体なので、食事は必要ありません、
食堂に行くのは情報収集、何か面白い事無いかな?ですね。
次話:食堂で早めのお昼
☆¨*:♦.,☆¨*:♦., 魔法の紹介 ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,
余剰エネルギーの処理。
賢者の石の異空間で発生した攻撃エネルギーなどは純粋魔力に変換され、
賢者の石に吸収され、高エネルギーの魔力電池に成ります。
魔道具を動かすエネルギーと成る。人には効率が悪い1/10位に成る。




