813話 食堂のヒーリング魔道具-------修練場
食堂のヒーリング魔道具--------修練場
ララさん四人の所に近付き、カポネに回復、オーバーヒールを掛けます。
カポネが飛び起き、
『うぉう!。ら、ララ様、有難うございます。』
それを見ていたルチアが、
『ララ様、私達にもお願いします。』
「あんた達にはこれを上げるわ」
そう言うとマジックバックからララさん特性ミックスポーションを出します。
『出ました、ララ様特性万能ポーション!』
ルチアが言った途端口を押えます。
『ララ様、申し訳ありません、おちゃらけるつもりはなかったのですが、
思わずこぼれました。』
「いいから、これ飲みな。」
ララがもう一本出して、ルチアに差し出します。ルチアが一口飲むと、
『ララ様、これ、上級・・!』
皆がぱっとルチアを見て、うらやましそうにします。
中級は割と出してくれますが、上級はめったに口に出来ません。
「しょうがないね、これ、一本づつ分けな。」
そう言って中級を三本出します。
『『『有難うございます。』』』
ケンはマジックバックに入れましたが、カポネとリキはその場で飲みます。
(何か、性格が出ているね。)
「此処に来ると訓練でヘロヘロに成った者が多いね。」
そう言って天井を睨んでいると。
「この天井に軽いヒーリングの魔道具付けようか・・・。」
(「オト様、食堂に来るもの達に疲れて居るのが多いんですが、
ここの天井にヒーリングの魔道具付けてもいいですか?」)
(〚そうね、私もちょっと気に成っていたから良いわよ。
但し、完全回復は駄目よ、軽くする程度が良いわ。〛)
(「はい、半分回復位で、さて次も頑張るか、と思える程度にします」)
(〚そうしてちょうだい。で、管理は貴方がするのよね。〛)
出ました、オト様の全振り、いいとこ取り。
(「わかりました、私か、私に委託された者が行う様に致します。」)
(〚ありがとう、よろしくね。〛)
オト様の許可も貰ったので、以前グラディスとの会話で、
シールドとヒールの同時発動で範囲内治療を行う話をした時に
使う事が有るかと思って作った魔道具を取り出します。
「これ、丸いシールド発生装置と同じく丸いヒールの発生装置、
二つを合体させて、動力源の魔石を交換できるようにしただけなんだよね。
ひょうたんみたいでカッコいいとは言えないけど、取りあえずいいでしょ。」
「範囲内に誰かを感知したら発動する様にして、
ヒールも50%疲労回復レベルに落とせば動力魔石の交換は少なくて良いわね。」
独り言を言いながら、調節を終えて、ムービングで天井に設置します。
ララさん小首をかしげて悩んでいます。
「魔石交換、誰にしよう・・・。」
ちらりと食堂のお姉さんを見ますと、ララの独り言を聞いていた、お姉さんが、
〚私は駄目だよ、忙しいし、食事以外は干渉しては駄目と言われているからね〛
ララさん、パチンと指を鳴らして。
「ねぇ、おねえさん。一人助手を使ってくれない?」
〚???〛
「料理のスキルを持った子が居るんだけど、特に訓練させていないんだ、
お姉さんの所で使ってみてくれない?」
ララさん、サンチェスの所のジャルを思い出したようです。
次話:食堂の料理補助-ジャル
☆¨*:♦.,☆¨*:♦., 魔道具の紹介 ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,
食堂のヒーリング魔道具:
食堂に来る者達があまりにへとへとなので、設置。
但し、ヒールは50%疲労回復レベルに落として有る。
疲れていても頑張る事も訓練。




