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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
811/967

811話 ダリン-------修練場

ダリン-------修練場


ダリンが顔を見るや否や、

『ララ様、模擬戦やりません?』


「何だそりゃ、お前の頭の中戦う事ばっかりかね?」

『この前、骸骨にやられたのが悔しくてね。

 あの物量に勝てる体力を付けたいんでさぁ。』


ララさん心の中でにたりと笑います。

「う~ん、そうねぇ。もしかしたら出来るかも。

 ちょっと、クロウ丸の所で可能性を探ってみましょうか?」


『ララ様、クロウ丸って、あのでかい鴉のとこですよね。

 あいつと戦うんですか?』


「単細胞、話を全部聞きな。全く、戦う事しか頭に無いのかね。

 クロウ丸に面白い権能が有ってね、自分の能力を転写、目覚めさせる事が

 出来るみたいなんだよ。但し、今解っているのは鴉限定らしいんだけどね。」


『え?ララ様、俺、カラス並って事ですか?』

「最期まで、話を聞けって!」


「もしかしたら、クロウ丸の権能、

 分身が出来る様に成るかも知れないんだよ。」


”ポン”と音がするかの様にダリンの人化が解け、狼の頭に成ります。

『うおー、びっくりした。ララ様、自分を増やす事が出来れば、

 無敵じゃないですか。』


「おまえ、もしかして、自分が沢山いれば私に勝てると思ってる?」

ダリンが心を読まれたようにびっくりして、汗かいています。

ララさん、首を傾げて、犬って汗かいたっけ。


『そんな事無いですよぉ~』

ごまかすのも下手ですね。サンサが苦笑いしています。


「まぁ、良いわ。一週間、時間を頂戴。クロウ丸たちが訓練している横に

 居るだけ、そこで自分たちの訓練していても良いからね。

 みんなで行くよ。」


サンサがびっくりして、ティアを見ます。

「大丈夫、ティアが居るスペースも作って有るから、

 取りあえず行って見ようよ。」


サンサが安心した様に

『はい、分かりました。』


アテナが何の事か分からない様ですが、

どこかに遊びに行けると思った様です。にこにこ喜んでいます。


ゼーロがララのスカートをツンツン引っ張り、

自分を指さしています。(指ないんですけど)


「あんたも一緒に行って、アセナと遊んでなさい。」

ゼーロが首を傾げています。遊ぶと言う所に引っ掛かったみたいですね。

本人は遊びでは無く訓練であると、自負している様です。


『ララ様、何時いつからですか?』

「明日の朝、クロウ丸が居るドレクの訓練場に行って頂戴。」

『はい、分かりました。』


「じゃあ、よろしくね。」

ララがダリンの訓練場を出ようと、入り口まで歩きましたが、そこで振向き、

「ダリン、今のあんたが何人居ようと、私には勝てないよ。まぁ頑張んなさい」


ダリンがびっくりした様にララを見ていましたが、

何を言われたか理解したようです。すごく悔しそうな顔をしました。


次話:食堂の鴉と狼

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