804話 ウサギの粉---修練場
ウサギの粉-------修練場
『はい、可能です。魔方陣を使えば私以外の者でもスイッチポン出来ますが、
いかがいたしましょうか?』
「いいねそれ、名前はスイッチポンにしよう。
常時発動は必要ないし、魔力も使うだろうから、起動スイッチと
Open the doorの遠隔スイッチを付けるとすると、何が必要?」
『ホールの発動維持には少し大きめの魔石が必要ですが、起動スイッチ系は
小さな魔石で結構です。それに、特に大きな魔石で無くても、
小さな魔石を数頂ければ合成致しますので、問題ありません。』
「魔石の合成?出来るの?」
『はい、大きな物は私の魔力が少ない為か難しいですが、
ホーンラビットの魔石を集めて、オーガキング位には出来ます。』
ララさんのけぞって居ます。
「うぉ~~。凄い凄い!!それ教えて!!!。」
『ララ様なら、すぐ出来ますよ。何なら、今やりましょうか?』
「やって!やって!!」
ララさんかなり食い気味です。
『ララ様、小さな魔石お持ちですか?』
『あるある!』
テーブルの上のお菓子を頬張り、その器に角兎の魔石100個程出します。
「もが、むが、こへれ・・・。」
口を押えて、ごっくん!
「これで、お願い。」
アマンが少し笑った様な?
「はい、では、やり方はララ様の精製魔石を作る方法の応用に成ります。
私もラグジュに教わった方法をアレンジしてみたのです。」
そう言うと、
アマンが両手を広げ、角兎の魔石に魔力を注ぎます。
100個の魔石が浮き上がり回転しながら不純物を落として、
中心に集まり、融けた金属が混じり合う様に一つに成りました。
一つに成った魔石が行くり降りて来てアマンの手に乗ります。
『如何でしょうか。』
「そうか、そう言う事ね。」
「アマン、こうすると、魔石の粉が集まると思うけど。」
そう言うと、〔シールド〕を張り、
角兎の魔石を100個取り出し、合成します。
落ちた粉をタライに受けて、瓶詰にしてから、手に振りかけてみます。
「賢者の石を作る時の粉ほどじゃないけど、効果はあるね・・・。
これ、綺麗な瓶に詰めて、ギルドで売ってみようか、いいね、それ。」
「名前は、ウサギの粉。あははは。」
「アマン、角兎の魔石、10万個、マジックボックスに送ったから、それ使って。
出来た兎の粉は、一緒に送った瓶に詰めてちょうだい。」
アマン達が、ウサギの粉を使って驚いています。
『これは、ララ様の作った精魔石の粉?このような効果が有るのですね。』
「うん、私が皆にあげた物程の効果はないから、気楽にギルドに売れるよ。」
『しかし、作っている時にキラキラとした星がでて、落ちて無くなると
思って居ましたが、〔シールド〕を張ると集まるとは思いませんでした。
承知致しました。お創り致します。』
「うん、作った魔石は、落とし穴の他に、アマンの兵隊達に使って頂戴。」
アマンが驚いた様に
『有難うございます。強い兵士が出来ます。』
「そうか、兵士の強化ね。そう言う使い方も出来るんですね。」
「ラグジュ、アマン、魔石の効果、使い方、ちょっと研究してみて。
ゴーレムを戦闘用だけじゃなく、輸送用に出来ないかとかね。」
「馬形のゴーレムで馬車引かせても良いね、いや、いっそ馬車型のゴーレムとか、
馬車の車輪の代わりに足4本付けるとか、6本の方が安定するかな。
足の運びは虫を参考にするといいね。」
『『し、承知致しました。』』
「あと、リモート落とし穴、準備が出来たら連絡して。」
そう言うと”ポン”と音がしそうに消えます。
ララは修練場の部屋に帰ったみたいです。
残ったラグジュが
『相変わらずですね、ララ様は。しかし、輸送用のゴーレム?、足6本ですか、
すごいですね。何処からあ発想が出てくるのでしょう、不思議な人です。』
次話:レミの部屋、ペーシュの部屋
☆¨*:♦.,☆¨*:♦., 魔道の紹介 ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,
ウサギの粉:
合体魔石を作った時に出る魔力回復粉
精魔石の粉程の回復力は無い。ギルド販売用に検討中
スイッチポン:
魔方陣遠隔装置。指定された者の合図を受け起動する装置。




