800話 オクタの街、ギルマスに連絡
オクタの街、ギルマスに連絡
(「ドドル、第一警備隊は取りあえずそのまま、本邸の警備に就いてちょうだい。
第二警備隊は一旦里に帰って居て。オクタの街への紹介は
明日午前中に行う事でギルマスに話をしておくけど、良いかな?」)
(『宜しくお願い致します。』)
オクタの街に到着したララさん、冒険者ギルドの前で考え事です。
「あ~~。レミのブラバン、借りれないかな?」
「出来るよね、オト様の許可貰って居るから、ちょこっと修練場に行って、
レミたち借りてこよう。」
ララさん、警備隊のお披露目、行進がゴージャスに成ると、ニタリ顔で
喜んでいますが、果たして無事に済むのでしょうか・・・。
ギルドの入り口を入った途端、受付嬢が気が付きました。いつも通り、
椅子を蹴倒して、ギルマスの所に向いながら、
「ギルマスーー!!。ララ様ですう!!!」
(あららら、いつもの事ですけど、何とか成らないですかねぇ)
ギルマスの部屋のドアが”バン”と開いて、ギルマスが応接室を指さします。
ララが手を上げて応接室に向います。
応接室の入り、ソファーに座ると、お茶がスッと出て来ます。
(いつもの事ですけど、手際がいいですね、この娘。)
ギルマスが前に座り、両手を握り合わせて、
『ララ様、今日のご用件は?』
「そんなに構えなくてもいいよ。」
と言ったところで、ノックです、誰か来た様です。
給仕をしていた女性、秘書さん、がドアを少し開け、確認すると。
『ギルマス、会計主任が、』
そこまで言うと、ギルマスが、
『入ってもらいなさい。』
秘書さんが黙って頷き、ドアを開けると、
年配の男性が重そうに革袋を持って来ました。
どんとテーブルに置くと、礼をして、戻って行きました。
『ララ様、これが前回の代金です。』
ララは何も言わずに革袋から一握りの金貨を取り出し、
テーブルに置きました。
「明日、城壁の正門前で警備隊の紹介を行います。
こちらはその費用です。」
『警備隊と言うと、あの御大層な城壁の警備かい?』
「そうです。領主さまの警備隊である事は了承して頂いております。」
「まぁ、門から此処まで行進してギルマスに
警備する事を伝えるだけですけどね。 ここの行政の長はギルマスが
遣って居る様なものですから、良いですよね。」
『領主さまが認めているのなら、特にやらなくても良いんじゃない?』
「警備兵はオークや狼、鴉の人化した魔物達ですから、
街の人たちに周知しないと混乱を招きますよ。」
『う~~ん、その警備兵は一目で分かるんだよな。』
「統一された目立つ制服を着ているから遠くからでも判るよ。」
『で、魔物かよ、そいつらは何処で仕入れたんだ?
もしかして、お前が捕まえたとか?』
「そうだよ、みんな私の眷属だから、いい子達だから宜しくね。」
『まじかよ・・・。眷属、眷属、けんぞくう!』
ギルマスが、ガバッと立ち上がり、
『お前、おかしい、おかしいと思って居たが、
に、人間じゃないのか・・・。』
「何を言っておりますかね。私はご領主さま、
ヴラド邸メイドのララです。それ以外の何物でも有りません。」
『そ、そうだな、領主さまの所のメイドが人間じゃ無い訳無いよな、
でもあそこには獣人も居るし、領主さまもすごい恐いんだよな・・・。』
ギルマスが頭を抱えて、混乱しています。
〔魔眼〕「眠れ。」
ギルマスがすとんとソファーに腰掛け、そのまま横に倒れます。
ララが心配そうにおろおろしていた秘書さんに。
「ギルマス、凄く疲れているみたい。このまま少し寝させてちょうだい。」
そう言うと、
『有難うございます。あの、どれ位で起きますでしょうか?」
「一時間もすれば疲れもだいぶ軽く成るから、起こしてあげるといいよ、」
「そうそう、パレードは明日、12時頃、正門からここまで。
屋台でも出して、お祭り気分でやろう。と、ララが言って居たと伝えて。」
『承知致しました。』
「じゃぁねぇ。」〔テレポート〕
ポンと音でも出そうな雰囲気で消えてしまいます。
残された秘書さんが、
『ほんとに、ギルマスじゃないけど、人じゃないですよね。
人間が、ドラゴンやら、ベヒモスやら、ホイホイ獲って来ますかね。
でもまぁ、姿形は人間で、後ろ盾が領主さま。人間に友好的ならば、
人間と言う事でいいですね、本人も人間と言って居るんですから。』
独り言とも、ぼやきとも言えない事をぶつぶつ言いながら、
秘書さんも、ソファーで寝てしまいました。
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