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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
797/968

797話 本邸、サンダース料理長

本邸、サンダース料理長


「奥様と話す時、神々の事は言えないよね。

 あと、余分な事は言わない様にしないと。

 パトラ修練場の事話したかな。」


(「パトラ、奥様に修練場に行った事話した?」)

(『話してないよ。奥様にはララから紹介された特別な先生に

  付いて訓練したとだけ言ってあるよ。』)


(「先生の名前は?」)

(『奥様に聞かれなかったから言ってないよ。』)


(「ありがと、料理長の所に寄ってから行くね。」)

(『は~い。』)


「あれ?パトラ何か性格変わった様な・・・。

 ま、いいゃ。料理長の所に行こ。〔テレポート〕」


厨房の横、使用人用の食堂に入って行くと、

助手のポークやキッチンメイド達がグテ~と成っています。

昼食の戦闘が終わって、グテグテ休憩ですね。


小間使いのリンクとハンナが洗い物をしています。

料理長の顔が見えません。


給仕のパットに

「料理長しらな~い?」

『知らな~い』だって、


横に居たグリモが

『今夜の料理の材料確認で冷蔵庫に入ったぞ。』

「ありがと」


『あれ?今のララじゃない?』

洗い物をしていたハンナが振り向いて、言うと、

『ん?ララ、』


キッチンメイドのメアリーが顔を上げて、

『居ないよ、ララ。』

と、言った時にはララは冷蔵室の中でした。


「サンダースさん!」

ララが声を掛けると、冷蔵室の棚に首を突っ込んで探し物をしていた

料理長が”ゴン”棚の頭をぶつけた様です。


『つぉ!ラ、ララじゃねえか』

ぶつけた頭を撫でながら、涙目の片目でララを見ます。

『随分長い事見なかったけど、外のあれ、お前が作ったんだって?』


「うん、おいしそうでしょ。」

『美味しそぅ?誰に食わせんだ、あんなもん。』

ララがにたりと笑います。


何かを察した様に、料理長が、

『馬鹿野郎、あんなもん、何で出来ていようと俺は絶対食わんぞ。』

「あら~、美味しいのに。仕方ないわね、皆で食べましょ。」


「所で、お肉要る?」

『おう、待ってました。何がある?』


「今は、ベヒモスとグリフォンかな。」

それを聞いた料理長のけぞって、

『べひもすぅ!!。くれ、それくれ。』


ギルドでももっとくれ、有るだけくれって言われましたもんね。

取りあえず、ベヒモス一頭、解体台にデンと上げておきます。

これで料理長、午後は休憩なしで解体ですね。


食堂に戻ったララはマジックバックから、この前の宴会でくすねた

火竜の唐揚げをどんと出して。

「料理長要らないらしいから、皆で食べてね~」


と言って、奥様の部屋に向います。

後ろから、ワオ~とかギャオーとか聞こえました。



次話:奥様への報告。

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