796話 白練のスキル。
☆¨*:♦.,☆¨*:♦., 白練のスキル ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,
屈折:光を捻じ曲げて、本人の周りを迂回するので見えなく成る。
反射:屈折に含まれる。屈折を発動すると反射も発動する。
光系の魔法攻撃を跳ね返したり拡散させる事が出来る。
白練のスキル。
「白練、ちょっと来て、」
『はい。』
白練がちょっと不安げな顔押して、とことこ歩いてララの所に行きます。
〔鑑定〕ララがシロネに鑑定を掛けると、
ステータスやスキル、個人情報は表示されます。
「う~ん、この屈折って言うスキル、どんな魔法だかわかる?」
『いえ、今まで有りませんでした、
ララ様の眷属に成った事で発現したのだと思います。』
「使い方わかる、出来たらちょっとやってみて。」
『承知致しました。〔屈折〕』
途端にシロネが見えなく成ります。
「なる程、魔力反応ではそこに居る事が解るけど、
視覚、届いた光はシロネを素通りしているんだ。」
「ん??、いや違う、素通りじゃなくて曲がっている、シロネを避けている。」
「これは、凄いね。」
そう言うとララが何か考えています。
「もしかしたら」
「いいよ、姿現して。」
ポンとシロネが現れます。
「シロネ、外の事は見えていた?」
『バリアーみたいな感じで、体の周りを包む込感じで発動するのですが、
最初、強く発動させたときは見えなかったので、目の周りだけ少し
弱くすると、少しづつ見えて来ました。』
「やっぱりかぁ。部分的に強弱を付けれると、どれ位の範囲を囲めるの?」
『遣ってみます。う~~ん、はぁ。』
『自分の周り10cm位です。でも、訓練すればもっとできるかもしれません。』
「もう一つ、ちょっと、右の羽を広げて、真ん中の羽の下1㎝の所に
小さなライトアロー打つから、屈折をそこだけ強くして、撃ち返すつもりで
やってみて。」
白練がふっと見えなく成りましたが、
ララが魔力探知で羽先まで見えている様です。
「じゃあ行くよ、1.2.3.ドン」
「わっと!!」
ライトアローが跳ね返りララのわきをかすめます。
「これ凄いよ、撃ち返し、防御と攻撃が一体に成っている。」
ララにライトアロ―が跳ね返ったのを見て、白練があわてて、
『ラ、ララ様、大丈夫ですか・・。何がどうなったのか・・・。』
「あははは、ごめんね、びっくりさせたね。君のスキル、屈折だけど、
これは光を捻じ曲げて、君の周りを迂回するので見えなく成るんだよ。
つまり、前後左右何処から見ても見えなく成る、特に昼間の方が効果が強い。」
「それが一つね。もう一つ、この屈折の中に反射が含まれているんだよ。
これはね、私が思った通り、光系の魔法攻撃を跳ね返す事が出来るんだよ。
それが今やった実験だね。」
「今はレベルが少ないから、自分の周りだけだけど、これが盾みたいに出来れば、
移動防壁みたいに皆を守る事が出来るかもしれないね。
次回の修練に参加してみようか。」
「向こうにはクロウ丸も居るし、ドレクが暫くクロウ丸を離さないと思うから、
一緒にレベルを上げるといいよ。」
白練がララの思いもよらない発言に、驚いています。
『ララ様、私がクロウ丸兄さんと一緒に訓練を受ける事が出来るんですか?』
「そうだよ、どうしたの?クロウ丸に何か思う所が有るの?」
『はい、クロウ丸兄さんとアンナ姉さんは、私たちの憧れです。
私は、こんな体ですので、ずっと子守でも良いと思って居たのですが、
憧れのお二人と同じ所で訓練を出来るなんて、感激です。』
そう言うと白練が感激の為か半泣きでプルプル震えています。
「大丈夫だよ、あの二人も頑張って居るけど、一緒に訓練すると、
そこの皆と変わらない事が解ってがっかりするかもね。」
並んでいるあんこ達がにたりとした様な・・・。
「じゃあ、私は行くけど、メイ、後頼んだよ。」
『承知致しました。』
一旦自分の部屋に戻ります。
〔テレポート〕
次話:サンダース料理長




