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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
786/969

786話 ダンジョンブレイク

ダンジョンブレイク


『そうか、しかし、ダンジョンブレイクを人為的に起こすなんて可能なのか?』

「原理は不明ですが、実際に複数のダンジョンの核から、禍々しい機器を使って、

 魔力か魔素を抽出して、それを用いて、魔物を大量発させている現場を確認


 しています。実際、スタンビートが起こって、何とかダンジョンブレイクは

 ぎりぎりの所で阻止出来ましたが、現状ではいつ再発生するか

 分からない、いや、いつ発生してもおかしくないのが現状です。」


お父様が頭を抱えています。

『お前の言う、城壁が出来れば、屋敷の者達や領民を守れるのか?』


「確証は出来ませんが、最善を尽くします。

 ダンジョンブレイクが起こりましたら

 お屋敷の者達は、門前の屋敷に強制移動致します。」


「領民は城壁の中に入ってもらい、私の眷属達で、守ります。

 ダンジョンから出て来る魔物如きに遅れを取るような子達では有りません。」


『しかし、何処でダンジョンブレイクが起きるか分からないのであれば・・・。』

「いえ、目的がルビちゃんで有る以上、オクタの街かお屋敷に成る事は確実と

 考えています。まずは、此処を守り、ルビちゃんを守り抜く事。


 しかし、これでは根本的な解決に成りません。時間稼ぎです。魔国に侵入し、

 原因である貴族を拉致し、魔王を起こす事が必要と考えています。」


『その貴族を捕まえて、魔王を起こさせる事は分るが、現実的なのか?

 お前ひとりの力で出来るのか?

 と言って、私が出来る事があるとは思えんが、』


「今は話せませんが、力に成って頂けそうな方はいらっしゃいます。」

ララはオト様や精霊神たちを思い浮かべた様です。


『そうか、すまんな。』

そう言うと両手で顔を覆って、がっくりとうなだれます。


『城壁は勿論、悪魔たちの侵攻を、ルビを守る政策に関しては全権を、

 全て任せる。私の所へは事後報告で良い。

 私が出来る事が有れば言ってくれ。』


「承知致しました。有難うございます。

 全力で頑張ります。」


ララがそう言って立ち上がると、お父様も疲れた様に立ち上げります。

ララが支える様にしてララの部屋玉に入れ。ソファーに座らせて。

本邸の執務室に戻ります。


一緒に部屋玉を出て、執務室のソファーに横に成ってもらい、

セバスチャンを呼び、ご主人様(お父様)を少し休ませるように言い、

部屋を後にします。


次話:オクタの街ギルマスに城壁の通知

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