772話 決勝戦 MOUSE VS レミ
決勝戦 MOUSE VS レミ
中央に、向かい合って並びます。
レミは5人、チュー達も5人。
ちゅー太F、ちゅー太H、ちゅー太I、ちゅー子F、ちゅー子H。
『決勝戦は5対5の団体戦だぁーー。』
『Ready～ Go！！』
開始の号令と共に、レミーズが、縫い包み軍団全員を呼び出します。
MOUSE相手では、小技や小手先の仕掛けでは通用しないと判断しましたね。
「何、あの数、最初のパレードの人員が全部では無かったのね。」
MAUSE5人は、察したのか、すぐに飛び上がります。
それでもその数に圧倒されたのか、一瞬動けません。
その間にレミ軍団は、戦闘隊形を整えます。
我に返ったMAUSUたちは、3人づつの小隊に分かれ、準備中のレミ軍団に
機銃掃射。『チチチチチ・・・』あの子達、両手から出していますね。
闘技場のレミ軍団がMAUSEが通り過ぎるたびに、大量の戦線離脱者を出します。
此れではいかんと思ったのか、ヒュドラを中心に、
全体が右回りに回転を始めました。
兵士たちが槍や剣を構え、その先からライトアローを打ち出します。
しかも、二つのMAUSE小隊に対応する為、全体を半分に分けて、
担当を決めて、ライトアローを打ち始めました。
此れにはMOUSEも堪りません、回避で精一杯に成ります。
此処でMOUSEの戦法が変わります。MOUSE各自、レミ軍団の中に影ホール
を作り、甲冑騎士の何体かを影に落とし、空いた隙間に〔テレポート〕
テレポートで出現と同時に横に回転しながらライトアローを打ちます。
一回転したら空中に離脱。これを繰り返します。
また、レミ軍団が不利かと思ったら、ケンタペガ20体位が飛び出し、
空中に現れるのを狙い撃ち、ただ、現れてから打つのでは反応が遅れる為、
MOUSEには当たりませんねぇ。
今度は5体のケンタペガが飛び出します。背中には大きな盾、
甲冑騎士二体で支えています。
ヒュドラの5本の頭が飢えに向って口を広げると、火炎放射、
5体のケンタペガの大きな盾に当たり、炎が広がります。
そこへ射撃を終えたちゅー子Hがテレポートで突っ込みます。
慌てて、一瞬対応が遅れた所へ別のケンタペガの矢が飛び、当たった？
転送されます。
これはまずいと思ったのでしょう、ちゅー太Fから指令が飛んでいます。
残った4人が集まり、空中で合体？
いや闘技場の上空で手を繋いで回転したと思うと、
ヒュドラが炎を吐く前に会場全体が影ホールに成り、皆落ちます。
落ちた者たちが抜け出す前に、MAUSE達がテレポート、
ペガサスに乗って狼狽えて居るレミたちを各個撃破。
レミたちはララの部屋玉に転送されました。
縫い包み軍団が影ホールから抜け出した時には勝負がついており、
ガックリと萎れて、レミの部屋玉に戻ります。
『『『『チチーーーー！！！！』』』』
MOUSE達が、勝どきを上げました。
『MUSEの勝利です！
我眷属の中で一番小さなMOUSEが勝利でーーす。』
ちゅー太Fがルチアに抗議しています。
（『我々MOUSEは一番最初にララ様の眷属と成った兵士で有ります。
その名誉を守れたのはとても嬉しい。この勝利をララ様に捧げる！』）
会場内大歓声です。
ルチアがこちらを見ています。
「え？私？」
〚ララ、立ってみんなに手を振って挨拶するのぉ！〛
ペーシュがじれた様に、ララを小突きます。
「あ、そうかぁ」
ララも立ち上がって、MOUSEに拍手を送ります。
一段と歓声が高く大きく広がります。
次話：MOUSEのマント
☆¨*:♦.,☆¨*:♦., 武闘会結果表 ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,
一回戦 二回戦 決勝戦 優勝
血狼－－－－－－－｜
｜― サンチェス ―｜
サンチェス－－－－｜ ｜
｜―ＭＯＵＳＥ―｜
ＭＯＵＳＥ－－－－｜ ｜ ｜
｜― ＭＯＵＳＥ ―｜ ｜
血鬼－－－－－－－｜ ｜
｜―ＭＯＵＳＥ
ダリン －－－－－｜ ｜
｜―スケルトンナイト―｜ ｜
スケルトンナイト－｜ ｜ ｜
｜― レミ ― ｜
タマ＆アンナ－－－｜ ｜
｜― レミ ―｜
レミ－－－－－－－｜
マニ＆エレン－－－｜
｜―失格
シオン＆クキ－－－｜
